官方消息
本店已登錄為TabeLog店家會員。本店相關營業資訊,是由店家人員所公佈。
水無月の五十嵐劇場も圧巻の内容でした…『らん亭~美日庵~』
今回の美食を求めて遠征した福島の旅の〆は東北屈指の料亭でありThe Tabelog Awardの常連店でありTabelog日本料理部門の百名店にも名を連ねられる五十嵐 公 大将と女将さんの五十嵐絹枝さんが営まれる『らん亭 〜美日庵〜』さんです。都内から駆けつけてくれたゆうちゃんとともにいつものカウンター席に席を取らせていただき先ずは生ビールで乾杯をし渇いた喉を潤し料理は北海道余市産の『ムラサキ海胆(ウニ)』と礼文島産の『バフン海胆(ウニ)』の紅白の海胆(ウニ)の味比べと『胡麻豆富(ゴマトーフ)』の先付からスタート。蘇民将来子孫也の護符付が添えられた八寸には裏磐梯産の『蓴菜(ジュンサイ)』に『無花果(イチヂク)』の胡麻(ゴマ)ダレ、芥子の実(ケシノミ)が塗された鶏松風(トリマツカゼ)に金色のホイルに包まれたふわっとろの自家製スモークサーモン、そして『山桃(ヤマモモ)』の甘露煮、一寸豆(チョットマメ)の衣揚げ等の酒を呼ぶ酒肴の数々を泡とともに味わいました。料理人の腕の見せどころの椀物には鱧出汁(ハモダシ)で味わう『白瓜(シロウリ)』の椀です。一見、芋茎(ズイキ)かとも思いましたが白瓜(シロウリ)は薄緑色をしていますが熟すと表面が白くなることから『白瓜(シロウリ)』の名の由来の今が旬の食材です。向付は多皿構成で前半には淡路島産の『梅雨鱧(ツユハモ)』の落としに〆て三日目の天然『とら河豚(トラ)』の鉄鎖(テッサ)に河豚(フグ)の煮凝り(ニコゴリ)、中盤には天然『南鮪(ミナミマグロ)』の赤身とトロと『鮃(ヒラメ)』と『鮃(ヒラメ)の縁側(エンガワ)』の紅白の源平(ゲンペイ)盛り、後半には『鱧(ハモ)』の肝(キモ)と胃袋(イブクロ)と鱧の子(ハモノコ)の煮凝り(ニコゴリ)の珍味、焼物には常磐沖で揚がったという稀少な『赤鯥(アカムツ)』≒『のどぐろ』の焼浸し。下にはのどぐろの脂が浸み込んだズッキーニ。自家製の『唐墨餅(カラスミモチ)』と二種類の唐墨(カラスミ)、そしてぐつぐつと煮立って登場の『鮑(アワビ)』の小鍋立、酢の物代わりには『鱧(ハモ)の皮(カワ)』を紅葉卸し(モミジオロシ)と京の白みそを使った酢味噌(スミソ)とともに味わい〆の食事は五十嵐大将の舎利切りからはじまる握りずし。赤酢の舎利は高温で硬めのアルデンテ。天然『本鮪(ホンマグロ)』の蛇腹(ジャバラ)のトロからはじまり順に『小鰭(コハダ)』、天然『本鮪(ホンマグロ)』の赤身のヅケの味比べ、絶妙な締め加減の『真鯖(マサバ)』、『鮃(ヒラメ)』の縁側(エンガワ)、『真鯵(アジ)』、『あこう』≒『雉羽太(キジハタ)』、『バフン海胆(ウニ)』、『煮穴子(ニアナゴ)』、『らん亭玉子(タマゴ)』でひと通り。壁面に飾られた『穴子(アナゴ)』、『縁側(エンガワ)』、『鯖(サバ)』に『らん亭玉子(タマゴ)』は勿論いただきました。料理に合せていただいた日本酒は絹枝女将さんセレクトのマニア垂涎ものの『飛露喜』特別純米無濾過生原酒、『十四代』純米吟醸 龍の落とし子、『宮泉』純米吟醸、『日日』山田錦、『仁井田本家』の金の純米酒等の日本酒の数々と泡も途中に挿みいただきました。郡山駅発pm21:41の最終の東北新幹線への接続の関係でJR磐越西線の快速にpm21:19に郡山富田駅で乗車する関係上、留め椀と水菓子を残し郡山駅へと移動し無事に最終新幹線に乗りpm23:30に盛岡へと戻ってまいりました。今回の旅を通して改めて感じたことは福島県は東北一の美食が楽しめる街であることは疑う余地がありません。民度も東北六県の中ではずば抜けて高く造り手も食べ手も『食』への関心度が高くライバルは仙台/宮城ではなく東京/都内という意識の高さが大きな要因ではないかと思う次第です。
贅を尽した睦月のお任せ懐石…『らん亭~美日庵~』
Go To Eat Tokyoの電子クーポンを期限内に何とか使い切り次に目指したのが福島県 郡山。そして向かった先は東北屈指の料亭でありThe Tabelog Awardの常連店であり百名店にも名を連ねられる五十嵐 公 大将と女将さんの五十嵐絹枝さんが営まれる『らん亭 〜美日庵〜』さんです。いつものカウンター席に席を取らせていただき先ずは生ビールで渇いた喉を潤し料理は『赤海鼠(アカナマコ)』と胡麻豆富(ゴマトエフ)に日本三大珍味のひとつに数えられる海鼠(ナマコ)の卵巣『海鼠子(コノコ)』に超レアな黄金色に輝く『金ん子(キンコ)』の先付からスタートです。凌ぎには海鼠(ナマコ)の卵巣『海鼠子(コノコ)』の干したものの表面を芳ばしく炙った『海鼠子(コノコ)』の飯蒸し(イイムシ)。黄金色に輝く大きな鮑(アワビ)の貝殻(カイガラ)で供された八寸代わりの旬菜盛合せには会津産の天然物の青首(アオクビ)の『真鴨(マガモ)』の鴨ロースに『フォアグラ』に和出汁(ワダシ)のジュレ寄せに金柑(キンカン)。料理人の腕の見せどころの椀物には椀種に『とら河豚(フグ)』の身に片栗粉(カタクリコ)を塗した水晶河豚(スイショウフグ)に『焼粟麩(ヤキアワモチ)』に金時人参(キントキニンジン)、鶯菜(ウグイスナ)に松葉柚子(マツバユズ)の霙椀(ミゾレワン)。向付は多皿構成で前半には3kgの天然『とら河豚(フグ)』の鉄鎖(テッサ)、後半には脂と旨味が秀逸な五島列島産の『真鯖(マサバ)』に『平貝(タイラギ)』に青森 大間産の天然『本鮪(ホンマグロ)』の蛇腹(ジャバラ)のトロの三種盛。締めて二日目という『とら河豚(フグ)』は身がこりっこりで薄造りでも圧倒的な咀嚼感が楽しめ磨きの河豚(フグ)や養殖ものとは味わいも雲泥の差。安岡葱(ヤスオカネギ)の寸葱(スンネギ)を河豚で包んで口へと運びます。若かりし頃、京都の某料亭の御主人に「河豚(フグ)は家一軒分食べなければ解らない」と言われたことを思い出しながらいただきました。更にはプルンプルンの『河豚(フグ)』の煮凝り(ニコゴリ)で食感のコントラストを楽しんだ後は『河豚(フグ)』のカマの部分を使った『焼河豚(ヤキフグ)』と京都の堀川牛蒡(ホリカワゴボウ)のDNAを受継ぐ会津産の立川牛蒡(タチカワゴボウ)に舌鼓を打ち當夜の主役である3㌕超の立派な『とら河豚(フグ)』の『白子(シラコ)』の『焼白子(ヤキシラコ)』と続きました。濃厚でトゥルントゥルンの白子(シラコ)は養殖のとら河豚(フグ)や真河豚(マフグ)や赤目河豚(アカメフグ)の白子(シラコ)とは似て非なるもの。悶絶級の美味しさに思わず身を仰け反らせたのは言うまでもありません。目にも美しい炊合せをいただき五十嵐大将のSpécialitéである赤酢(アカズ)使いのにぎり鮨へと続きます。『河豚(フグ)』のにぎりに『小鰭(コハダ)』、『障泥烏賊(アオリイカ)』に『鯖(サバ)』の鶯(ウグイス)、『本鮪(ホンマグロ)』のトロを香り高き海苔(ノリ)とともに味わい締めの食事は『会津地鶏(アイヅジドリ)』の粗挽きと会津の立川牛蒡(タチカワゴボウ)の鶏牛蒡(トリゴボウ)の炊込みごはんを自家製の千枚漬(センマイヅケ)と赤だし椀とともに味わい食後の水菓子には『晩白柚(バンペイユ)』の寒天(カンテン)寄せと仕上げに抹茶(マッチャ)を掛け味わう造りたての『蕨餅(ワラビモチ)』、そして後Champagneで締められた贅を尽した睦月のお任せ懐石コース。料理に合せていただいた日本酒は会津『宮泉』純米吟醸 美山錦 生酒、SAKE COMPETITION 純米大吟醸の部 第一位の蔵元 鶴乃江酒造『ゆり』純米大吟醸、 廣木酒造さんの最高峰の『泉川』大吟醸、『新政』亜麻猫というマニア垂涎ものの酒の数々とともに贅沢な時間を過ごさせていただきました。
料亭の中に設けられた素敵なWaiting Bar…『らん亭』
11月11日のハナキンの夜は盛岡を離れ東北新幹線はやぶさ号に飛乗り南を目指します。仙台で各駅停車のやまびこ号に乗換えて郡山で新幹線を降り在来線の磐越西線に乗換え1駅目の郡山富田にて下車。そこから徒歩4~5分の場所にある『らん亭 美日庵』さんにて今宵テーブルを囲む面々と合流することに。面々が揃うまでの間、店内に設けられたWaiting Barにて肌理細やかな泡で覆われたハートランドの生ビールで渇ききった喉を潤し更にはChampagneに限りなく近いCh. de la Velle Crémant de Bourgogne Brutのグラスを傾けつつ到着を待ちます。正にWaiting Bar。オーベルジュであればそういうスペースが設けられていても不思議ではありませんが割烹料亭でこういう洒落たスペースを設けられている店は全国広しといえどもなかなかありそうでないように思います。程無くして今宵テーブルを共に囲む面々が集まり十年の封印が解かれる場所へと移動するのでありました。To be continued。。。
悶絶必至 東北屈指の口福な料亭割烹…『らん亭』
今回の郡山遠征の締めを飾るのは五十嵐公緒店主と女将さんの絹枝さんが手厚いおもてなしでいつも迎えてくださる東北屈指の割烹料理店でありTabelog Award 受賞の常連店でもある料亭『らん亭』さんへと再訪させていただきました。席はいつものカウンター席に取らせていただき先ずずはギン冷えの生ビールで暑さで火照った身体をクールダウン。料理は咀嚼感と柔らかさのバランスが秀逸な『蝦夷鮑(エゾアワビ)』と金時草(キンジソウ)の胡麻酢(ゴマス)がけの先付からスタート。懐石料理の順に倣い凌ぎには常磐沖の『菱蟹(ヒシガニ)』の雄蟹(オスガニ)を使った『菱蟹(ヒシガニ)』の飯蒸し(イイムシ)。蟹の剥き身の下の『かにみそ』がこれまた美味。そして重陽の節句と中秋の名月に合せて『蘇民将来子孫也』の護符が添えられた八寸へと繋がれました。中には『フランス鴨(ガモ)』の鴨(カモ)ロースにトリュフが削られた小芋(コイモ)に銀杏(ギンナン)、『鮃(ヒラメ)』の昆布〆(コブジメ)と『いくら』、『河豚(フグ)』の煮凝り(ニコゴリ)に自家製の『鮪(マグロ)』の生ハムに『巨峰(キョホウ)』の白和えの四品。料理人の腕の見せどころの椀物には『香り豆(カオリマメ)』と『黒豆(クロマメ)』の真薯(シンジョウ)の椀種に椀妻には岩手県産の『焼松茸(ヤキマッタケ)』、吸い口に青柚子(アオユズ)を使った椀。清からな吸い地が五臓六腑を刺激し『焼松茸(ヤキマッタケ)』の香味が鼻腔を擽ります。向付は三つに分けて供され前半には脱水を施され抜群の食感の天然『とら河豚(フグ)』、中盤には『鮃(ヒラメ)』、後半には『鱸(スズキ)』の腹身(ハラミ)の焼霜造り(ヤキシメヅクリ)。油物には造りでもいただいた『とら河豚(フグ)』の唐揚げ(カラアゲ)を『生唐墨(ナマカラスミ)』と『唐墨(カラスミ)』の塩気で味わう贅沢な一品。強肴には福島県産の黒毛和牛『うねめ牛』を『卵黄(ランオウ)』の醤油漬(ショウユヅケ)とともに味わい煮物代わりには『赤鯥(ノドグロ)』と岩手県産の『焼松茸(ヤキマッタケ)』の小鍋立。そして五十嵐大将のSpécialitéであり五十嵐劇場の真骨頂であり見せ場の赤酢(アカズ)の舎利(シャリ)を使ったにぎり鮨(スシ)です。『鱸(スズキ)』のトロの部分あたる腹身(ハラミ)から順に『鮃(ヒラメ)の縁側(エンガワ)』、宮城塩竃産の天然『本鮪(ホンマグロ)』に今年は更に値の張り高嶺の花となりつつ北海道産の『秋刀魚(サンマ)』は軽く酢締めにした皮付きと皮無しのにぎりの食比べ、そしてほぼ『本鮪(ホンマグロ)』の鉄芯の『鉄火巻(テッカマキ)』に舌にねっとりと絡み付く濃厚な味わいの『らん亭たまご』。鮨(スシ)の後には炊きたてのごはんとともに『烏骨鶏(ウコッケイ)』の卵(タマゴ)に『サマートリュフ』をたっぷりと削り供されたTKG(タマゴカケゴハン)、加賀の棒茶(ボウチャ)の寒天(カンテン)に抹茶(マッチャ)と黒蜜(クロミツ)で味わう『梨(ナシ)』等の果物をいただいて〆られた郡山遠征最終日を締めくくる贅沢な口福な時間を存分に愉しませていただきました。
東北屈指の口福を呼ぶ割烹料理店…『らん亭』
前夜の『丸新』さんのお持たせの『白魚(シラウオ)の炊込みごはん』で遅めの朝食兼昼食を済ませ夕餉は東北屈指の割烹料理店でありTabelog Award 受賞の常連店でもある料亭『らん亭』さんへと再訪させていただきました。席はいつものカウンター席に取らせていただき大好物の鳥取 境港産の『天然本鮪(テンネンホンマグロ)』とたっぷりと雨水を飲んだ兵庫 淡路島産の『梅雨鱧(ツユハモ)』をふんだんに使われた文月のお任せ懐石料理に舌鼓を打たせていただきました。日中の最高気温が36℃まで上がる酷暑で余りの暑さに午前中から疲弊した身体を先ずはギン冷えの生ビールでクールダウン。料理は『蘇民将来子孫也』の護符が添えられた口元に涼を呼ぶ蓴菜(ジュンサイ)にオクラ、穂紫蘇(ホジソ)に焼玉蜀黍(ヤキトウモロコシ)が天盛された『玉蜀黍豆富(トウモロコシトーフ)』からスタート。そして白磁の器で供された夏豆(エダマメ)が添えられた白和えは冷燻仕立の自家製の鮪(マグロ)の生ハムと無花果(イチヂク)の甘露煮(カンロニ)。薫香豊かでウエット感に優れた冷燻の生ハムの香味が鼻腔を擽ります。そして料理人の腕の見せどころの椀物には夏バテ防止と滋養強壮にバッチリ効きそうな『鼈(スッポン)』のスープをベースに具材には『鱶鰭(フカヒレ)』と『鮑(アワビ)』という豪華過ぎる小鍋立。鮑(アワビ)は丸々一個、鱶鰭(フカヒレ)もたっぷりの贅沢な小鍋立の余韻に暫し浸った後の向付には『本鮪(ホンマグロ)』の冷燻仕立の自家製の鮪(マグロ)の生ハムと無花果(イチヂク)の甘露煮に鳥取 境港産の天然『本鮪(ホンマグロ)の中トロ、トロ、大トロの味比べと大分 豊予産の『関鯵(セキアジ)』に京都 丹後産の『真鯛(マダイ)』の造りの紅白の御造り。更には炭火で香ばしくしっかりと炙られた眼にも美しい兵庫 淡路産の梅雨鱧(ツユハモ)を使った『焼鱧(ヤキハモ)』。焼物には蓼の葉(タデノハ)で燻された『鮎(アユ)』です。鮎(アユ)の身は丁寧に骨抜きされ炭火で焼かれたその身はふんわりふわふわ、頭部(トウブ)と尻尾(シッポ)と中骨(ナカボネ)は油で揚げられて煎餅(センベイ)でカリカリサクサク。蓼酢(タデズ)とともに味わい、更には芥子(カラシ)で留められた青森産の『フランス鴨(カモ)』の鴨(カモ)ロースと京都 上加茂産の『賀茂茄子(カモナス)』を円柱形に刳り貫き柑橘(カンキツ)のオレンジと『フォアグラ』その上から『トリュフ』を削り掛けられた『鴨(カモ)と賀茂(カモ)』の語呂好きが悦ぶロッシーニ風の料理へと繋がれました。コース料理の華である八寸代わりの旬菜盛合せにはクリスタルのグラスに収められた『鮃(ヒラメ)』の昆布〆(コブジメ)のジュレがけから時計回りに『生唐墨(ナマカラスミ)』、『唐墨(カラスミ)』大根(ダイコン)と黄身酢(キミズ)が掛けられた『鱧の子(ハモノコ)』の煮凝り(ニコゴリ)の酒を呼ぶ旬菜の数々。そして目の前に『有次(アリツグ)』さんへ特注された大鍋がセットされ昆布出汁(コブダシ)が引かれ準備完了となったところで『鱧(ハモ)しゃぶ』へ。ポン酢と紅葉卸(モミジオロシ)、梅肉(バイニク)、初摘みの小豆島産のオリーブオイルと紅葉卸(モミジオロシ)で味の変化を愉しみながら『鱧(ハモ)しゃぶ』を味わい野菜のブロスと鱧出汁(ハモダシ)をいただき次は五十嵐大将の見せ場のにぎりずしへ。鳥取 境港産の天然『本鮪(ホンマグロ)』の赤身(アカミ)から中トロ、『鮃(ヒラメ)』の縁側(エンガワ)のヅケ、再び『本鮪(ホンマグロ)』のトロ、砂ヅリ蛇腹(ジャバラ)の大トロ、『関鯵(セキアジ)』、『本鮪(ホンマグロ)』の大トロの手巻、中太巻の『とろ鉄火(テッカ)』そして濃厚で悶絶必至の『らん亭玉子』と鮪(マグロ)好きが泣いて悦ぶ本鮪(ホンマグロ)の波状口劇。鮨(スシ)の根幹を成す舎利(シャリ)は江戸前鮨の原型である粕酢(カシワズ)の赤酢(アカズ)使いの舎利(シャリ)。舎利(シャリ)の大きさは20㌘前後の所謂、銀座サイズ、舎利に対して鮨種は大きく『さわ田』さんのソレ同様にしっかりと魚を味わったという満足感で満たされます。締めの食事は御竈さんで炊かれたアルデンテの煮え端の一文字ごはん、そして『鰻(ウナギ)の蒲焼(カバヤキ)』が供され即興の『鰻丼(ウナドン)』として味わい、更には『じゃこ』をごはんに混ぜてのじゃこごはん。赤だしの味噌汁と香の物とともに味わい食後の水菓子には黒蜜(クロミツ)とともに味わう造りたての『葛切り(クズキリ)』と茶で締められた至福で口福な時間に感謝。余りにも料理が美味し過ぎた為にいつの日にも増して日本酒が進み『沖正宗』Faucon 雪女神 純米大吟醸、『早瀬浦』特別純米すずみざけ、『飛露喜』純米大吟醸、『会津宮泉』純米吟醸 渡船弐号の計四合と朝シャンならぬ『Kleine Zalze Méthode Cap Classique Brut』で後シャンを愉しませていただきました。更にはオミヤで二段重の御弁當を作っていただき最終の新幹線にて盛岡を目指し日付変更線に限りなく近い24時少し前に寝城へと帰城。『らん亭』さんにはじまり『らん亭』さんで締めた贅沢な休日を満喫させていただたいたのでありました。そして二段重の御弁當は翌日美味しくいただき前夜の余韻に再び浸ったのでありました。
睦月の五十嵐劇場お任せ懐石…『らん亭』
郡山2日目の夜は『The Tabelog Award 2022』にてBronze受賞店であり北日本を代表する日本料理店『らん亭』さんへ友人夫妻のアテンダント役として再訪させていただきました。席は全三席のいつものプライベートカウンター席に取らせていただきました。カウンターの向こう側には店主であり百戦錬磨の五十嵐 公 大将といつも温かく迎え入れてくださる女将の五十嵐絹枝さんの満面の笑みでお迎えいただき先ずは肌理細やかな泡で覆われた生ビールで渇いた喉を潤しました。料理は北海道北方四島産の無添加の『エゾバフン海胆(ウニ)』がたっぷりと天盛りされた『焼胡麻豆富(ヤキゴマドウフ)』と天然『とら河豚(フグ)』の煮凝りからスタート。焼胡麻豆富(ヤキゴマドウフ)は二つの異なる温度帯の素材を口内調理で融合させながら味わい河豚(フグ)のゼラチン質だけで造られた河豚(フグ)の煮凝り(ニコゴリ)は切り立てのプルンプルンとした張りのある弾力ととろりとろけるゼラチン質の経時変化を愉しみつついただきました。そしてコースの見せ場の八寸は2つの迫力ある盛込みで登場。左手には『唐墨(カラスミ)』が射込まれ『唐墨餅(カラスミモチ)』に『唐墨(カラスミ)』と大根(ダイコン)、『生唐墨(ナマカラスミ)』に『唐墨(カラスミ)』の寄せ物の唐墨(カラスミ)料理に口の中でとろける青森県産の『海鼠(ナマコ)』、右手には『子持ち昆布(コモチコンブ)』の水引き串や『金柑(キンカン)』の甘露煮(カンロニ)に『会津地鶏(アイヅジドリ)』の鶏松風(トリマツカゼ)に会津地方の郷土料理の『鰊(ニシン)』の山椒漬(サンショウヅケ)等をリスペクトして造られた旬菜の数々。そして料理人の腕の見せどころの椀物(ワンモノ)には椀種には天然『とら河豚(フグ)』の真薯(シンジョウ)に大根(タセイコン)の巻紙(マキガミ)、青みに菜花(ナバナ)、差込に金時人参(キントキニンジン)の針人参(ハリニンジン)に吸口に柚子皮(ユズカワ)の松葉(マツバ)。清汁(スマシジル)仕立ての吸い地の滋味が五臓六腑に染み渡ります。何とも贅沢な椀の余韻に暫し浸っていると三陸 塩竈産の78㌕の天然物『本鮪(ホンマグロ)』の腹上(ハラカミ)の塊(カタマリ)の御披露目、向付にはその近海の『本鮪(ホンマグロ)』の赤身(アカミ)に中トロ、トロに皮岸(カワギシ)の稀少部位の剥がし(ハガシ)の鮪(マグロ)尽くしに天然『とら河豚(フグ)』の鉄刺(テッサ)と完璧な処理を施された遠江(トオトウミ)。鮪(マグロ)の造りは卸したての本山葵(ホンワサビ)とともに鉄刺(テッサ)はたっぷりの安岡葱(ヤスオカネギ)とポン酢にて遠江(トオトウミ)は酢味噌(スミソ)とともに堪能させていただきました。そして焼物(ヤキモノ)にはとろ〜り口の中でとろける濃厚クリーミーな天然ものの『とら河豚(フグ)の白子焼(シラコヤキ)』と早筍(ハヤタケノコ)の鉄器焼、油物(アブラモノ)には『河豚(フグ)』の腹鰭(ハラビレ)の周りの肉、通称『ウグイス』のフライと続き炊合せ(タキアワセ)代わりに『本蛤(ホンハマグリ)』と新若芽(シンワカメ)の小鍋立(コナベタテ)。そして五十嵐大将の真骨頂のにぎり寿司です。須賀川の地に四代続いた寿司屋さんが五十嵐大将の御実家。小学生の時から出前用の寿司を握り手伝われていたと逸話もある五十嵐大将のにぎり。先ずは天然『とら河豚(フグ)』から『小鰭(コハダ)』、『真鯛(マダイ)』の腹身(ハラミ)、『鯣烏賊(スルメイカ)』、天然『本鮪(ホンマグロ)』赤身(アカミ)、中トロ、蛇腹(ジュバラ)のトロ、赤身(アカミ)ヅケ、剥がしと安岡葱(ヤスオカネギ)の『ねぎトロ巻』に蛇腹(ジャバラ)のトロの海苔包(ノリツツミ)。ハンドトゥハンドで『穴子(アナゴ)』に五年間の研究の賜物の『らん亭たまご』更には茶懐石の話から炊きたて煮えばなの一文字ごはんに千枚漬(センマイヅケ)、赤出汁椀(アカダシワン)、じゃこごはんに水菓子(ミズガシ)にて大満足の睦月のお任せ懐石はひと通りとなりました。料理に合わせてシャンパンに白ワイン、『飛露喜』純米吟醸酒をいただき天然ものの『本鮪(ホンマグロ)』に天然『とら河豚(フグ)』そして『鮨(スシ)』と快気祝いだからと自分の大好きなものを沢山供していただいた至福で口福な時間に深謝です。
かぶりつき席にて味わう長月の五十嵐劇場…『らん亭』
そして今回の郡山遠征の締めを飾るのは五十嵐公緒、絹枝ご夫妻が営まれる福島県を代表する料亭『らん亭』さんです。今回の郡山遠征は『らん亭』さんの五十嵐御夫妻との再会が主たる目的での旅でした。定宿の『ホテル』の前からタクシーで店へと向かいます。夜の部の開店時間の午後5時30分を目指して店へ向かいますと既に店前ニハ打ち水がされており場を清められ只今『開演中』の札が出されておりました。足を進め玄関先に入ると女将さんが満面の笑みで出迎えてくださり靴を脱ぎ足を進めます。席はいつもの全三席のプライベートカウンター席に取らせていただき先ずはたっぷり注がれた生ビールにて渇いた喉を潤します。料理は蘇民将来子孫也の護符が付けられた虫籠の中に収められた『キャビア』の塩味で味わう白桃(ハクトウ)と梨(ナシ)と蕨(ワラビ)のフルーツ白和えからスタートです。キャビアの塩味で味わう白和えとはとても贅沢な先付です。続いての料理は黒織部の鮑皿に盛付けられた粟津産の大きな『あわび』の蒸し鮑(ムシアワビ)と鮑の肝(アワビノキモ)の下には胡瓜(キュウリ)と食用菊(ショクヨウギク)の酢の物、柔らかさの中にもクニュっとした独特の歯応えを残された『鮑(アワビ)』には幾重にも隠し包丁が入れられており食感のコントロールがされています。そしてコース料理の華であり料理人の腕の見せどころである椀物には鰹(カツオ)と昆布(コブ)の一番出汁の吸い地に椀種には『鱧真薯(ハモシンジョウ)』に玉蜀黍豆腐(トウモロコシトウフ)、吸口に青柚子(アオユズ)に削り掛けられた『サマートリュフ』という陣容。按配が絶妙な吸い地が五臓六腑に染み渡り『トリュフ』の香りが鼻腔を擽ります。向付は二段構えで前半には締めてから四日目という旨味が凝縮した丹後産の『鱸(スズキ)』に味の輪郭がはっきりとした塩竈産の天然『本鮪(ホンマグロ)』、後半には由良産の『赤海胆(あかウニ)』に丹後の『剣先烏賊(ケンサキイカ)』に『関鯵(セキアジ)』です。白眉は由良産の『赤海胆(アカウニ)』と丹後産の『剣先烏賊(ケンサキイカ)』。無添加で甘くて濃厚な赤海胆(アカウニ)と舌にねっとりと絡みつく剣先烏賊(ケンサキイカ)。凌ぎには天然物の『鰻(ウナギ)』の白焼(シラヤキ)の飯蒸し(イイムシ)です。卸したての山葵(ワサビ)で留められた鰻(ウナギ)の白焼(シラヤキ)は滋味溢れる旨さ。そしてコース料理の見せ場の八寸には大きな『岩牡蠣(イワガキ)』の半分を二杯酢(ニハイズ)で残りの半分を素揚げの銀杏(ギンナン)が添えらたフライで味わい甘みが強く濃厚な味わいの北海道産の『バフン海胆(ウニ)』は上品で滑らかな胡麻豆腐(ゴマトウフ)が受け止めます。由良産の赤海胆(アカウニ)とはまた異なる美味しさを楽しみつつ蛸(タコ)の煮凝りは芋(イモ)と南瓜(カボチャ)とともにテッパンの組合せの蛸(タコ)・芋(イモ)・南瓜(ナンキン)。炊合せには木の芽で留められた郡山産の大トロ茄子(ナス)と対馬産の一本釣の『ノドグロ(赤鯥)』です。紅瞳(ベニヒトミ)という呼称されるブランドものの『ノドグロ(赤鯥)』に一歩も引けを取らぬ存在感のとろっとろの食感の茄子(ナス)は正に大トロ茄子(ナス)という名称がぴったりのものでした。そして五十嵐大将の最大の見せ場である家業の鮨屋さん譲りのにぎり鮨へと移行です。鮨の根幹を成す舎利(シャリ)は赤酢(アカス)使いの江戸前スタイル。鱸(スズキ)の腹身から順に本鮪の赤身の即興ヅケ、新子(シンコ)のにぎりは四枚付、白烏賊(シロイカ)、鯵(アジ)、本鮪(ホンマグロ)の赤身(アカミ)、海胆(ウニ)の小丼にふわっとろの穴子(アナゴ)に舌にねっとりと絡みつく美味なる『らん亭玉子』。更に締めの食事は『鱧(ハモ)』の炊込みごはん。最初の一杯目はそのままの味を楽しみ二杯目は茗荷(ミョウガ)に大葉(オオバ)に胡麻(ゴマ)を加えた味変を愉しみ三杯目は出汁(ダシ)をかけてサラサラと一度で三度の味を楽しませていただきました。料理に合わせていただいた日本酒は『天明』純米大吟醸から大好きな『飛露喜』特別純米酒までに全五種類の福島県の地酒です。水菓子は多皿構成で前半には百年の水のゼリー寄せ、後半はフルーツみつ豆です。氷を入れた冷たい御薄にて締めた美味しく楽しい『らん亭』さんの長月のお任せコース料理に舌鼓を打たせいただいた至福で口福な時間。御土産でお持たせいただいた『鱧の炊込みごはん』は翌日のお楽しみとして郡山発pm21:41発の盛岡行の最終の新幹線に乗り後ろ髪を引かれつつ郡山を後にしたのでありました。
新型コロナウィルスCOVID-19の感染拡大防止で日本全国が緊急事態宣言下となった今年のG.W、県を跨いでの移動の自粛等テレビ、ラヂオで連日、注意喚起が唱えられては流石に帰省も連休を利用して旅へも行くことが出来ず。今年のG.Wは盛岡で静かに過ごすこととなりました。日本で唯一、感染者ゼロの岩手県ですが県都であり中核市の盛岡も営業自粛をされる店が徐々に増えて行く状況下ではランチ難民どころかディナー難民にも成りかねない状態が刻々と迫りくる中に嬉し過ぎるサプライズです。と或る方より『コロナ御見舞い』ということで『らん亭』さん謹製の三段重を御恵贈いただきました。ということで部屋での籠城≒StayHomeを決め込み御馳走とともに晩酌とともに有難く御料理を頂戴させていただきました。重の中には二人前分の料理が収められていました。その中身は八寸には隠元胡麻和え(インゲンゴマアエ)、自家製スモークサーモン錦包み、蓮根(レンコン)、天豆(テンマメ)、於福豆(オフクマメ)、車海老含め煮(クルマエビフクメニ)、鶏肉(トリニク)のフライ銀包み、桜麩(サクラフ)、出汁巻玉子(だしまきたまご)、蕗(フキ)、アスパラ、らん亭玉子、蛸(タコ)柔らか煮、筍。炊合せには厚揚げ(アツアゲ)、南瓜(カボチャ)、菠薐草(ホウレンソウ)、鶏団子(トリダンゴ)、旨出汁葛引き(ウマダシクズヒキ)、柚子(ユズ)、焼物には大阪 貝塚産(カイヅカサン)木積筍(キヅモリタケノコ)木の芽焼(キノメヤキ)、銀鱈西京焼(ギンダラサイキョウヤキ)、車麩(クルマフ)バター焼、うねの牛 藁焼(ワラヤキ)、立川牛蒡旨煮(タチカワゴボウウマニ)、箸休めに、はりはり沢庵(タクワン)、獅子唐(シシトウ)じゃこ和え、青菜とお揚げの炊いたん、生湯葉(ナマユバ)、揚物には海老真薯(エビシンジョウ)、塩、水菓子にフルーツゼリー寄せ、アングレーソース、胡麻豆腐(ゴマドーフ)、和三盆(ワサンボン)、黒蜜(クロミツ)という御節(オセチ)重にも勝るとも劣らない豪華な内容です。料理は何れもが美味しかったことは言うまでもありませんが中でも焼塩とともに味わう『海老真薯(エビシンジョウ)』に和三盆で作られた黒蜜で味わう『胡麻豆腐(ゴマドーフ)』、『隠元胡麻和え(インゲンゴマアエ)』、貝塚木積産の『筍木の芽焼(タケノコキノメヤキ)』、卵黄の味噌漬ともに味わう『牛肉(ギュウニク)の藁焼き(ワラヤキ)』、『車麩(クルマフ)バター焼』、『立川牛蒡旨煮(タチカワゴボウウマニ)』、『獅子唐(シシトウ)じゃこ和え』は白眉の味わいであり余りの美味しさにYBISU華みやびが通常の三日分相当量の消費になりました。とても美味しい三段重をいただき感謝申し上げます。
水無月の五十嵐劇場…『らん亭』美日庵
四季折々の旬の食材を使い和の真髄に誘うオトナの隠れ家的 割烹料理店『らん亭』〜美日庵〜さんにて。夏越祓の茅の輪をくぐると正面には『只今 開演中』の木札。更に足を進めると玄関先にて女将さんの五十嵐絹代さんが満面の笑みで出迎えてくれました。席は限られたゲストのみが許されるいつものカウンター席にて。カウンターの向こう側では店主の五十嵐公緒さんが「お待ちしておりました」と温かく迎え入れてくださいました。先ずはギン冷えのグラス生ビールにて渇ききった喉を潤します。料理は無病息災を祈り白胡麻で作られた『水無月豆腐(ミナズキトウフ)』に『バフン海胆(ウニ)』と『ムラサキ海胆(ウニ)』と夏豆(エダマメ)に花穂(ハナホ)が添えられた先付からスタート。茅の輪くぐりを彷彿させる八寸には『蓴菜(ジュンサイ)』に『蛸(タコ)』、『蕨(ワラビ)』、『南瓜(カボチャ)』に『鯛の子(タイノコ)』等、向付は蓮の葉の上に飾られた『鱧(ハモ)』の落としに『真鯛(マダイ)』の背と腹の食べ比べ、『剣先烏賊(ケンサキイカ)』に『ミナミ鮪(マグロ)』の赤身。更には鮮度抜群の『関鯵(セキアジ)』の造りの二段構えです。椀物代わりに鼠志野の器で供された『白芋茎(シロズイキ)』にトリュフを削りかけ、泉州の『水茄子(ミズナス)』味噌田楽に銀餡、『海胆(ウニ)』に振り柚子、目の前で身を備長炭、皮目を焼石を使い供される『焼鱧(ヤキハモ)』。箸休み的に供された高級珍味中の珍味の自家製の『ばちこ』に寒鰤(カンブリ)の卵で作られた自家製の『からすみ』。続いては『鱧(ハモ)しゃぶ』を胡麻ダレと柑橘ポン酢でいただいた後に健康の為に京菜も。そして五十嵐大将のSpécialitéであり五十嵐劇場の真骨頂であり見せ場の赤酢の舎利を使った握り鮨です。『真鯛(マダイ)』、『関鯵(セキアジ)』、『鰹(カツオ)』、『小鰭(コハダ)』、『ミナミ鮪(マグロ)』トロ、『小鰭(コハダ)』、『ミナミ鮪(マグロ)』トロ、『ミナミ鮪(マグロ)』赤身づけは部位を変えての味比べ。更に『トロ鉄火(テッカ)』に赤身づけ+トロ鉄火の贅沢な『トロづけ鉄火(テッカ)』と味わった後の締めの食事は『鱧(ハモ)の炊き込みごはん』。一膳めは炊き込みの鱧ごはんをそのまま味わい二膳めは鱧出汁(ハモダシ)を加えて『鱧茶(ハモチャ)』でサラサラと味わい食後の水菓子に『焙じ茶(ホウジチャ)』の水羊羹仕立(ミズヨウカン)に『小豆(アズキ)』と『抹茶(マッチャ)ジェラート』のパフェ仕立、レモンチェロの食後酒をいただき3時間半余の楽しい愉しい五十嵐劇場の終演の時間を迎えたのでありました。
郡山でのオトナの休日の娯しみ…『らん亭』
仙台から山形へ山形から郡山へ。『郡山ビューホテルアネックス』を昼前にチェックアウトし再び郡山駅へ。在来線の磐越西線 会津若松行の電車に乗り一つ目の駅 郡山富田駅で下り向かった先は福島いや東北を代表する料亭『らん亭』さんです。約一年ぶりの再訪です。前回同様、昨年より新たに設けられたプライベートカウンター席を独り占めにしての亭主である 五十嵐公緒氏と女将さんの五十嵐絹枝さんとの贅沢な時間。愉しいオトナの休日は勿論、昼酒をいただきます。先ずは『冩樂』の純米吟醸酒を所望し女将さんの御酌を受けゆるゆると。料理は『飯蒸し(イイムシ)』二品に見える先付には『栗饅頭(クリマンジュウ)』に『稲庭饂飩(イナニワウドン)』を米粒状に細かく刻み『卵黄漬(ランオウヅケ)』と『銀杏(ギンナン)』で留めた一品ともう一皿は会津産の『煎り胡麻(イリゴマ)』に『和栗(ワグリ)』を使ったひと口大の飯蒸しからスタート。続いて供された『花穂(ハナホ)』が散らされた『柿の白和え』。供される直前に空気を入れてふんわりと滑らかな口辺りで白眉の味。コース料理の華であり料理人の腕の見せ所でもある椀物には出逢いものの『鱧(ハモ)』と『松茸(マッタケ)』に『焼白胡麻豆腐(ヤキシロゴマトウフ)』。吸い地は『鮪(マグロ)』の『しび節』が使われておりコクがあるのに主張し過ぎない上品な出汁感。向付は二弾構えで前半には『皮剥(カワハギ)』に皮剥の『肝(キモ)』とポン酢ジュレ寄せの陰陽仕立。後半には豊後の天然物の『真鯛(マダイ)』の腹身に近海の天然物の『本鮪(ホンマグロ)』のトロに『鱧(ハモ)』の焼霜造り。旬菜盛込みには『松茸(マッタケ)』のフライに『鱧(ハモ)』の骨煎餅、『鯛(タイ)』と『鯛(タイ)』の煮凝りの白味噌田楽仕立(シロミソデンガクシタテ)に『絹かつぎ』に金色のアルミ箔に包まれた中身は自家製の『鮭(シャケ)』のスモーク。生湯葉豆腐(ナマユバトウフ)に海老(エビ)の艶煮(ツヤニ)に銀杏(ギンナン)に錫製(スズセイ)の器はしめじ、菠薐草(ホウレンソウ)、菊花(キッカ)のお浸し。別皿にて『唐墨(カラスミ)』大根と続き油物には丹後産の『甘鯛(アマダイ)』の揚げ浸し。そして大将と『鮨』の話をしていたら鮨が無性に食べたくなり即興にて握り鮨を。昨今、色々な料理店で凌ぎ等の一品としてにぎり鮨を供されることもありますが五十嵐さんの御実家は元々、鮨店、家業を継がれれば四代目店主となっていた方ですから俄か鮨とは訳が違います。舎利には『赤酢』を合わせ湯霜造りにしてから浸けこみをした『鮪(マグロ)』赤身のヅケに『関鯖(セキサバ)』、『皮剥(カワハギ)』のヅケに『墨烏賊(スミイカ)』に『本鮪(ホンマグロ)』のトロ。そして此処から『らん亭』さんの度肝を抜かれる〆の料理がはじまります。土釜で炊かれた『松茸(マッタケ)』ごはんに銀杏をアクセントに加え郡山産の『うねめ牛』のロースに岩手県産の『松茸(マッタケ)』の味の饗宴。先ずはたっぷりの『松茸(マッタケ)』に『うねめ牛』だけの贅沢な『すき焼』です。葱とか豆腐とか副菜類は一切使わぬ純然たる『松茸(マッタケ)』と『牛肉(ニク)』だけを溶き卵で味わうすき焼です。そしてその『すき焼』を玉締めにして『松茸ごはん』に香の物に赤だしにての食事。更には『松茸ごはん』の上に『松茸』と『牛肉』をのせて味わうspécialitéの『松茸 牛肉 松茸ごはん』です。一日で贅沢にも岩手県産の松茸を5〜6本もいただいてしまいました。今シーズンの松茸の食べ納めかも。そして新しい水菓子の『飯豊のしずく』、お薄にて四時間の『五十嵐劇場』の終演です。最高の舞台を終えた大将とChampagneにてお疲れさまでしたの乾杯。大将の大盤振舞いを遥かに超えた松茸を使った料理の数々や女将さんの付きっきりのフルサーヴィスのおもてなしに心より感謝申し上げます。
久しぶりの五十嵐劇場を満喫…『らん亭』
新しく出来た磐越西線 郡山富田駅から徒歩3分程の立地に店を構えられている福島県の日本料理いや自分が知る限りでは東北屈指の割烹店であり料亭の趣きも感じさせてくれる『らん亭』さんへ。家業であった須賀川の鮨屋時代から数えて四代目の現當主の『五十嵐公緒』氏は京 祇園のカウンター割烹の名店中の名店『 割烹 川上』さんで京料理の真髄を極められた方です。三年ぶりの再訪ではありましたが常日頃からFacebookで交流とヤリトリをさせていただいておりましたので過ぎ去った時間を取り戻すのには然程、時間を要すこともなく。今回は馴染さんのみ通されるカウンター席にて五十嵐さんとの会話のキャッチボールと割烹の醍醐味のひとつでもある包丁捌きのライブ感を愉しみつつ、お任せのコース料理を堪能させていただきました。結論から先に申し上げますと流石、百戦錬磨の五十嵐さん。『アナタの為に松茸をたっぷりと用意してトリュフも残してお待ちしてました』のひと言に最初からもうメロメロに。何せ目の前には『松茸の山』があるのですから。『この中からお好きな松茸を選んでください』と己れの選定眼を確かめられつつも『イチバン良い松茸選ばれましたね』の誉め言葉にひと安心。此処からはじまる『五十嵐劇場』は最近Facebookに投稿されていた料理の集大成のような勢いを感じさせてくれる素晴らしい内容でした。個々の料理の説明は割愛させていただきますが供された厳選素材は岩手県産の『松茸』、ノルチャ産の『トリュフ』、明石産の『真鯛』、遠洋産の天然モノ『ミナミ鮪』、淡路産の『鱧』、『剣先烏賊』、『フォアグラ』に明石産の『蛸』、天然物の『海鰻』に国産の青首鴨の『鴨ロース』、850㌘アップの超特大サイズの『黒あわび』に『温泉卵』です。岩手県産の『松茸』は先付の柑橘ジュレ掛けや出逢いものの『鱧』と『松茸』に『黒あわび』を惜しげも無く使った鮑の殻を用いた小鍋立にイタリア産最高峰のノルチヤ産の『トリュフ』は蓮根饅頭を椀種に使った椀物と〆のspécialitéの『トリュフごはん』には丸々一個分のトリュフを目の前で削って供されました。岩手県産の松茸は夏松茸ではなく『秋松茸』で香りが鼻腔を擽りました。『トリュフごはん』は先ずはそのまま味わい、おかわりには『温泉卵』を落とし和歌山 真妻産の卸したての『本わさび』に特製の割醤油と藻塩を使い分けていただきました。カウンター席に陣取っての三時間半超の口福感で満たされた至極の時間、五十嵐大将、女将さん有難うございました。福島県内には魅力的な店が沢山ありますが会津若松からいわきまで横に広い広〜い福島県、アクセスと移動時間の関係で郡山、福島周辺の店にしかなかなか伺うことが出来ぬのが悩ましいところ。
店名 |
Rantei Bibian(Rantei Bibian)
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類型 | 日本料理 |
預約・查詢 |
024-934-9939 |
可供預訂 |
僅限預約 |
地址 |
福島県郡山市富田東5-101 |
交通方式 |
從東北新幹線郡山站開車15分鐘從磐越西線郡山富田站徒步7分鐘 距离郡山富田 266 米 |
營業時間 |
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預算 |
¥15,000~¥19,999 ¥8,000~¥9,999 |
預算(評價匯總) |
¥20,000~¥29,999¥10,000~¥14,999
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付款方式 |
可使用卡 (JCB、AMEX、VISA、Master、Diners) 无使用電子錢 无使用二维码支付 |
收據 |
可開立符合發票規定的收據 註冊號碼T6380002014343 *有關最新的註冊狀態,請查看符合國務院發票系統資格的發票發行人發布的網站或聯絡商店。 |
服務費收費 |
サービス料10% |
座位數 |
12 Seats |
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最大宴席可容納人數 | 15人(座位) |
個人包廂 |
可能的 可容納8人 椅子座位2間掘式被爐座位2間 |
包場 |
可能的 可接受20人以下 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
可能的 |
空間、設備 |
時尚的空間,平靜的空間,有吧檯座位,有日式包廂,有日式圍爐座位 |
酒水 |
對日本酒講究,對燒酒講究,對葡萄酒講究,對調酒講究 |
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料理 |
對蔬菜菜式講究,對魚類料理講究 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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位置 |
神秘不為人知的餐廳,家庭式餐廳 |
服務 |
可提供慶祝・驚喜的服務,提供外帶服務,外送 |
關於兒童 |
接待兒童(接待嬰兒,接待學齡前兒童,接待小學生),提供兒童菜單 |
網站 | |
備註 |
Facebook頁面https://ja-jp.facebook.com/kappoRANTEI |
日曜日の夜は八戸から郡山へと移動。そして向かった先は東北屈指の料亭でありThe Tabelog Awardの常連店でありTabelog日本料理部門の百名店にも名を連ねられる五十嵐 公大将と女将さんの五十嵐絹枝さんが営まれる『らん亭 〜美日庵〜』さんへ久しぶりに寄せていただきました。いつものカウンター席に席を取らせていただき先ずは生ビールで渇いた喉を潤し料理は『河豚(フグ)』の皮の煮凝り(ニコゴリ)の先付からスタート。皮の棘(トゲ)の部分からゼラチンを煮だして造られた煮凝り(ニコゴリ)はプルプルプルン。紅葉卸し(モミジオロシ)と安岡葱(ヤスオカネギ)とともに味わいました。懐石料理の順に倣い次に供されたのは『海鼠(ナマコ)』の生殖巣の『口子(クチコ)』と二年物の『唐墨(カラスミ)』の熟成を削りかけた痛風一直線では?と思われる凌ぎ。八寸代わりの旬菜盛込みには『柿(カキ)』と『玉珧(タイラギ)』の白和え(シラアエ)、『海鼠(ナマコ)』と霙柚子玉丸(ミゾレユズダマ)の酢の物、『香箱がに』の甲羅(コウラ)の下には『外子(ソトコ)』と『内子(ウチコ)』と『剥き身(ムキミ)』の蟹酢(カニス)のジュレ掛けと後出しで『鶏松風(トリマツカゼ)』と『らん亭たまご』いう酒を呼ぶ酒肴の数々。椀物には白味噌(シロミソ)仕立ての椀。椀種は素揚げされた『海老芋(エビイモ)』で天盛された和芥子(ワガラシ)と青みを溶きいただきました。この椀を口にした途端に「そうだ京都に行こう!!」モードに。向付は二段構えで前半には3.5㌔余りの天然ものの『とら河豚(フグ)』の鉄鎖(テッサ)に稀少部位のカマ、身はたっぷりの安岡葱(ヤスオカネギ)と河豚(フグ)ポン酢とともにカマは酢味噌(スミソ)とともに河豚(フグ)は丸で入って二日目ということで薄切りとは言えども噛み込んだ歯を押し返すような歯応え。後半には青森 三厩産の220㌕のジャンボサイズの天然『本鮪(ホンマグロ)』背トロと赤身と2.5㌔upの立派なサイズの『鮃(ヒラメ)』。鮃(ヒラメ)は放血神経締めにされたもので二日目ということもあり身質はコリッとした活かった身質で縁側(エンガワ)も物凄い弾力。これ程、大きな鮃(ヒラメ)を口にするのは久しぶり。更には『河豚(フグ)』の『白子(シラコ)』を贅沢にも刺しでいただきました。本鮪(ホンマグロ)と河豚(フグ)と鮃(ヒラメ)と白子(シラコ)言う赤と白のめでたい源平の刺身をいただいた後は炊合せ代わり。車麩の揚げだしの上には『銀鱈』そして北海道産の山わさびが削り掛け供されました。甘辛い濃い目の味付が思わず白い炊きたてのごはんと食べたくなる衝動に駆られます。焼物は特注で三十数年前に京都で特注で造ってもらったという立派な焜炉(コンロ)に胴製(ドウセイ)の焼網(ヤキアミ)が敷かれ焼かれたのが天然『とら河豚(フグ)』の『白子(シラコ)』に焼肉の上ミノとギアラを足して二で割ったような食感が楽しめる『河豚(クグ)』の鉄皮焼(テッピヤキ)に3㌔upの北海道産の『たらばがに』を堪能させていただき箸休めにと供されたのは『たらばがに』と『海老芋(エビイモ)』の素揚げに仕上げに白胡麻(シロゴマ)だれを掛けられた小鉢。そして目の前に織部焼の寿司下駄皿が置かれ五十嵐劇場の第二部へ。新生姜(シンショウガ)のガリ、そして舎利切りされた赤酢(アカズ)の舎利(シャリ)。スタートは超絶的に肥え方をし脂のりが半端ではない北海道産のジャンボ『真鰯(マイワシ)』二貫からはじまり二種類の『小鰭(コハダ)』、向付でも味わった2.5㌕upの『鮃(ヒラメ)』に立派な『鮃(ヒラメ)』の『縁側(エンガワ)』、天然『とら河豚(トラフグ)』に北海道根室産の『赤海胆(アカウニ)』の軍艦巻、青森/三厩産の220㌕のジャンボサイズの天然『本鮪(ホンマグロ)』の赤身、赤身の即興ヅケ、中トロの即興ヅケ、中トロと沢庵(タクワン)のトロタクの手巻、赤身の太巻、そして穴子(アナゴ)は飲物とでも言いたくなるふわっトロの『穴子(アナゴ)』のにぎりの後には『本鮪(ホンマグロ)』の皮ぎしの通称『剥がし』と言われる部分を軽く湯霜にされたものをいただきました。更には贅沢過ぎる『たらばがに』の混ぜごはんを焼おにぎりにし、かにみそのスープで味わい追いたらば蟹というダメ押しの食事をいただき食後の水菓子には京都風な『善哉(ゼンザイ)』と抹茶のかき氷にて〆られた三厩産のシャンボサイズの天然『本鮪(ホンマグロ)』に北海道産の立派な『たらばがに』に天然『とら河豚(フグ)』と大好物での波状口劇の師走のお任せ懐石料理をいただき感無量です。
そして『らん亭』さんの立派な『懐石弁當』3,000yenを帰りに受取り翌日の朝食に美味しくいただきました。弁當には自家製スモークサーモン錦包み、出汁巻玉子、『海老の含め煮』、鶏松風、『粟麩旨煮』、蒲鉾、蓮根、『車麩ソテー』、お福豆、色紙昆布、梅麩、筍旨煮、海老入りの『らん亭玉子』、銀杏、木の葉大根、鳥たれかつ銀包み、『海老真薯』、『炙り胡麻豆富』、『銀鱈西京焼』、鼈甲餡に柚皮で留められた蕪、鶏団子、南瓜、菠薐草の炊合せに舞茸の天ぷらで表面を覆われた炊込みごはんという豪華な『懐石弁當』でありました。