素材を生かした上品な味付け　落ち着いた雰囲気の中でいただく上質な和食はとても贅沢である。 : Nukumi

北のお散歩マンことリトルトゥースです。

久しぶりの温味さん。
今回はカウンターにて料理人の仕事を見ながら食事をする。前回は奥のテーブル席を利用させていただいた。どちらも居心地は良かった。
お出迎えのおしぼりは手触りが抜群で温度も最適。こういうところも良店の要素の一つ。

さて、料理は訪問日が一月であるため正月を意識した献立。
◯白味噌のお雑煮:一口大のお餅、里芋も入り白味噌によりちょっと甘さのある雑煮となっている。
◯淡路島の飯蛸と菜の花:蛸足は柔らかくいい歯応えで楽しい食感。
◯すっぽんのお椀:優しい出汁、もちもちのお麩と甘いネギ、すっぽんは初食だが美味いとかそういう概念では無いのかも。
◯トラフグのお造り:厚めに捌いたふぐに、ふぐの白子を添えてポン酢でいただく。トラフグも初食だが弾力の強い身であるものの、あまり旨味は理解出来なかった。
◯お正月の八寸:鯛の器にはクワイと柳葉魚、百合根の煮物の構成、百合根は上品な甘さで口の中で溶ける。
黒豆、ちょろぎ(サクサクの食感)、からすみ、数の子と正月らしいラインナップ。眼にも楽しい。
◯メジマグロの藁焼き:やまいもに卵白を合わせて海苔醤油でいただく。
◯太刀魚の焼物と田楽:ニ切れある太刀魚を一つはそのまま塩焼きで味わう。もう一つはたんぱくな味の身にゆずを合わせてさっぱりと。
◯堀川ごぼうと筍の炊合せ:ごぼうがホクホクでおいしい。
◯食事:鯛の炊き込みご飯と味噌汁。鯛を丸ごと使用した贅沢な炊き込み悟飯は、シンプルに鯛の旨味だけでご飯のお焦げがアクセント。日常の味の濃い食事に慣れすぎたためか、薄味で物足りないと思ってしまった。残った分はおみやにしてもらう。
◯デザートのゆずのゼリーと熊本のイチゴ:大きくて甘いイチゴ。
◯わらび餅:とろとろのわらび餅に黒蜜をかけていただく。

響のウイスキーがあったのでロックでいただく、やっぱり響はおいしいね。

前回の方が美味しかったという感想だが、それは訪問した時に提供される季節の食材が、自分の味覚との相性の差によって評価に高低が出てしまうが、コチラのお店が素晴らしいことに変わりはない。

ご馳走様でした。