夜でも最高だった握り寿司 : Yakko zushi

1年ほど前にランチで訪問した奴寿司さん。
その時の握りの美味さが忘れられず、次回は是非夜にゆっくりと思って1年、念願かなっての再訪です。
そうは言っても初回は美味しく感じることも多いし、2回目は期待が高まりすぎて、あれっとなる事もあるので少しドキドキしつつの訪問です。

さて暖簾をくぐり店内へ、まずは玄関のたたきに入ります。目の前にもう一度戸があったはずですが何か雰囲気が違います。
中からお店の方が出迎えそのままあるので店内へ。思わず、あれ靴は履いたまま？と聞いてしまいました。そのままでと言われ奥に進むとやや回廊のようになっており、途中に見覚えのある奴の文字の朱塗りの壁が見えます。そのまま奥に進むと目の前にカウンターがあります。
狐につままれたような心地で席に座ります。座るなり、どうしたんですか？と聞いてしまいました。昨年10月から3ヶ月かけて改装して1月からこの形になったそうです。いやはやびっくりしました。

この日は店にくる前にビールを飲んできたので、乾杯は瓶ビールをシェアして少な目にして、すぐにお酒に移りました。以降は下記の通り。

＜お酒＞①萬坊（亀萬酒造）

＜つまみ＞
①新玉のすり流し
②パスタ　
島原そうめんにトリュフオイルで和えた上に有明産海苔、自家製からすみをかけたもの。アルデンテなそうめん全体を混ぜて食べると絶品でした。
③まぐろのかましゃぶ　わさびと青胡椒
④お造り
　真鯛　石鯛　無農薬の天草丸レモン

＜お酒＞②麒麟山

⑤揚げ物
　ゆり根　フキのとう
⑥リゾット
蒸し鮑　肝　しゃり
生きた鮑を7時間蒸しさたものでしゃりと合わせてあります。
⑦天ぷら
太刀魚の天ぷらを海苔に乗せて手渡し

＜握り＞
①むらさきうに

＜つまみ＞
⑧からすみ
　炙り（中はレア）
　手渡しで（常連さんのおこぼれ？）

＜お酒＞③大那（栃木）

②鯛
　桜塩
③いか
　雲丹塩
④石鯛
　岩塩
⑤鯛
　昆布〆　上に刻みわさび
⑥こはだ
　白板昆布
⑦焼き鯖
　柚子胡椒
⑧中トロ
　対馬五島
⑨まぐろのたたき巻
　かまトロに赤身を加えたもの

オプションで
⑩からすみの握り飯
　
＜お酒＞④丈径

＜つまみ＞
・花わさび
・なまこのこのわた

＜デザート＞

コースはボリュームも良くお腹いっぱいになりました。
パスタやリゾットと表現するオリジナリティ溢れるつまみは、途中バターを使ったものまでありましたが、どれも寿司屋のつまみとして邪魔するような事はなく、本当に良く練られているなと思います。
握り寿司は期待通り、それ以上に美味しく、間違いのないものでした。
そして、なんといっても大将との会話を楽しみながらの食事は最高の時間でした。

また伺います。
ご馳走さまでした。

旅行中の前日夜は鹿児島にて絶品寿司をいただいたので、朝食こそ挟んでいますが寿司連チャン。よく考えたら朝食も食べずに鹿児島を早朝に出発したので完全なる連チャンです。笑

カーナビでお店に到着するも暖簾がなければ通り過ぎてしまいそうな雰囲気のこじんまり感。駐車場は敷地内なのですが屋根付きで数台停められるようになっていて、お店の駐車場ではないかもと思いつつ一旦車をおいてお店に聞きに行こうとしたら、同じ場所に停めた車から降りた方達が暖簾をくぐっている様子が見えましたので駐車場はクリア。

暖簾は出ているものの外の大きな立て看板には「定休日」の文字がありドキドキしつつ、前にもお客さんらしきした人も入っていったし、予約もしているしという事で暖簾をくぐり店内へ。声をかけ予約名を伝えると一度奥に入って行ってしまい、またもやちょっとドキドキしましたが、すぐにどうぞと席に案内されて入店もクリア。

店内は畳の上に漆塗りのテーブルと椅子がセットされており一番奥に案内されました。先に入った5、6名の方々はこちらには見当たりませんでしたが、奥に個室があるようでそちらに入っていたようでした。席に座るとちょうど横を向いたところにカウンターとつけ場があります。畳の上のテーブル席の椅子に座っていますが、カウンターは畳の高さに座り掘りごたつ式に足を下す形、つけ場も低く作られているのでそのカウンターに座った方に合わせた高さになっています。劇場型和座敷といったところでしょうか。高低差はありますが広々としていてカウンターまでの距離もあるので違和感は全くありません。つけ場の背の壁も大きな漆塗りになっていて「奴」の崩し文字が入っていて全体に実に贅沢な感じの店内になっています。

つけ場の横の位置に厨房があって焼き物や椀物はそちらで作るようになっていて、おしぼりやお茶もそのスペースから運ばれてくるようです。予約の確認や準備などに使うためか予約台帳もそちらにあるようですので、入店時に一度奥に入ったように見えたというわけです。

昼の時間帯も、昼のおまかせ一択ですのでそちらをお願いしました。運転もあるためノンアルビールを飲みつつ待ちます。つけ場には大将が一人で立っていて注文は厨房側からつけ場に伝える流れで、大将の手が進むと配膳やシャリの追加などの指示がつけばから厨房に飛びます。
時間は前後しますが食べ始めたてしばらくして一組、二組とお客さんが入ってきて「外の看板が定休日ですよ」と声がかかると大将が「そのぐらいの方が忙しくなくってちょうどいいんだよ」とジョークで返していました。忙しいのか私たちが帰るタイミングでも定休日のままでしたけど、完全予約制なので影響はないですね。

ノンアルビールで喉を潤していると握り最初の3貫、烏賊（雲丹塩）、むらさきうに、石鯛（岩塩）がやってきました。これまた塗りのきれいな器に美しく並んでいます。まずは烏賊は結構な噛み応えでゴリっとしていますが噛めば噛むほど旨味が出てきて美味しいです。昨夜とはまた違ったタイプの握りワールドの始まりです。そしてむらさきうにの握りは、解禁まもなくですし時期も短いのでなかなか食べられない逸品で、言わずもがなの美味さですし皆さんの写真よりも多めに乗っている気がしました！石鯛は岩塩がガリっとしょっぱいからこその甘さと旨味が感じられます。この時点での感想は、なんだこりゃ！今までに食べたことのない寿司だぞといったところです。

次の3貫は、のどぐろ（玉葱醤油ポン酢？）、小肌（白板昆布）、くえ（玉葱醤油＆のどぐろの肝）が来ました。ここからは個々の感想は飛ばします。なにせのどぐろで驚き、小肌で感動、くえで悶絶といった具合です。なんだこりゃに変わりなしです。

次の3貫は、まぐろ、カンパチ（ガーリックリップ入り）、車海老です。もはやボキャブラ不足ですので素直に美味い、握り寿司の形をした絶品料理といった感じで、なんじゃこりゃを確信。

最後はサバの棒寿司を海苔で巻いて一通りでした。やや放心状態でデザートを選びました。イチゴのアイスがとても美味しいなと思いながら、我に返って周りのお客さんの様子を見ると、鮑やアナゴの追加注文をしていました。今回はあまりの事に追加できるのかなんて言う頭も働かずデザートまで行ってしまいました。次回はしっかりと追加までして更なる料理を堪能したいです。

奴寿司さんのお寿司に感動、感激しました。次回はぜひ夜の訪問を実現させたいと思います。