食のディズニーランド再訪 : Tapas U Morakyura Ba

レストランは二度目の訪問で好みかどうかはっきり分かることが多い。
こちらは一度目よりも私はドップリはまった。
レストランは愉しい食事を共にすることでコミュニケーションを円滑化する効果があると思う。
こちらは、定義そのものが違う位置付けの様に感じる。
まず、シェフはアーティスト。
日常的に料理という作品をタイトルから考えてアウトプットしている。
そして、カウンター越しに繰り広げられる素晴らしいショーを観ていてその一部が食事という感覚で、まるで映画の様に瞬く間に終わりを告げる。

今回は春のメニューを頂く。
内容に言及しすぎてしまうとネタバレとなりシェフの意向に反してしまうため詳細は語れない。

食事にはスコップやピンセット等のツールを使って食べるものも多く、基本的にはただ食べるだけでは無く仕掛けを楽しむ。

・ブロッコリーチェダー

・バターシュリンプ☆
自分で作るお料理。
海老とバターのカレーは少量だが芳醇で忘れられない。

・あ、トリュフ見つけた！☆
落ち葉を掻き分けトリュフを豚の様な体験が出来て楽しい。

・酔っ払った茸☆
椎茸を凄まじい手間をかけてお酒やスモークの旨味を凝縮させる料理。
驚く程旨味が深く食感もジューシー。

・クラムチャウダー☆☆
冷たさと暖かさを混ぜたクラムチャウダー。
凄い濃厚でなめらか。

・親子丼☆
親子丼の再構築。

・桜吹雪
ロブスター。

・北京ダック☆
北京ダックの味付けだが皮ではなくむね肉。

・シェパーズパイ
イギリスの伝統的な料理のアレンジ。

・T-ボーン☆☆☆
サシのバランスを考えてA4のお肉。
ヒレとサーロイン。
異なる味付け。
スパイシーな味付けは珍しいけど驚く程後を引いて感動。

・アップルソーダ

・桜フォレストケーキ

・金魚の脱走

・鼻見

今回もお料理へのお想いやメニューの誕生秘話、製法等シェフのストーリーもたっぷり楽しめて素晴らしいコースだった。
内装、トイレと最高級で価値観も磨かれる。
次は夏のメニューを味わいに行きたい。

トリップアドバイザーで有名なお店で以前から気になっており食通の先輩に連れて来て頂き念願の訪問。

マンダリンオリエンタルの38階にあるお店。
日本では劇場型レストランと言うが分子料理と言うジャンル。
18時、20時半の一斉スタート。

瞬時に予約困難店になったSECRETOの籔中シェフが働いていたお店ということで期待。

箱に入った様々な「道具」を使って遊びながら食事を頂く。
シェフが凄まじい探求心で年5回変わるメニューを考案しており、そのレベルの高さに感服。

以下ネタバレになる可能性もあるので訪問時にサプライズを楽しみたい方は読まないでほしい。

クロックムッシュ
カマンベール、ハムにトリュフ。
釘で頂く。

シガー
タバコと灰皿も灰がもモチーフで写真映えが凄い。
ポテトの皮に豚が入っている。
下品な言い方だがスナック菓子の様な味で中毒性が高い。
凄まじく手が込んでいる

茸香る卵
卵の形状をした豆腐の中にかカボチャのスープが入っている。
こちらも凄まじい手間がかかった料理。

クラムチャウダー
瞬間冷凍したクラムチャウダーの中に温かいスープが入っている。
食感も味も最高。

吹雪
ロブスターに文字通り吹雪がかかり頂く。

魚のムニエル
すり鉢でフリカケを自分で作り、かけて頂く。

チキンルーラード
木の様に盛り付けられた綿菓子をピンセットで取ってチキンに置くと吸い込まれるように溶ける。
フォアグラも添えられており贅沢なお味。

大地
子羊を蒸籠に入れ、薪で瞬間燻製。
薫りも豊かで幸せな味。

Tボーン
ヒレとサーロインを味わうTボーンステーキの再構築。
骨にはポテトを使用。

美味しいだけでは無く圧倒的に楽しいコース。
料理というものを改めて考えさせられるお店。
ペアリングは15000円となっており価格も安くはないが明瞭。

定期的に訪れたい超名店