俺とタカシは気が合わない : Ichizu

フランス料理の名店『マキシム・ド・パリ (※現在は閉店)』にて１０年間学び、『目黒雅叙園』西洋料理部門の総料理長を務めた仲田一途シェフが武蔵小山エリアで営むラーメン屋。

ゴリゴリのフレンチシェフが営むラーメン屋というのは珍しくも今ではちょこちょこ目にするような気がしますが、当店は事前予約制でちゃんとフレンチもやっているのが面白い。

いや周りがズバスバ啜ってる中そこだけ1万円とか払ってコース食ってるのやばいやろと思いましたが、どうやらそれはちゃんと個室みたいな場所が用意されているようです。

勿論今回は普通にラーメンを頂きに来たまでですが、閉店間際と言うこともあってか先客はほとんどおらずスムーズに入店。

メニューは結構豊富で期間限定モノもしょっちゅう繰り出しているようですが、それぞれ人の名前がついているのがユニーク。
ちょっと注文しづらい。

今回は一番人気と書かれた
『一途なチャーシュー麺 高司(1,350円)+大盛(100円)』
をチョイスしました。

ちょっと値は張りますが、真空調理した鶏胸、豚バラ、鶏ももコンフィが結構どっさり盛られており、まあまあお値段なりの豪華さは視覚的には感じます。

スープは拘りのフォン・ド・ヴォー(仔牛の骨から抽出した出汁)を使用。
フレンチのエッセンスを組み込んでいます。

個人的に牛骨を使用したラーメンってあんまり...なのですが、やっぱりなんとなく味がぼんやり。
地球の裏側でフォン・ド・ヴォーが産声を上げようとしているようなしていないような。

そもそもがそうなのか分からないですが、もやしやほうれん草の水気で余計に薄くなっている気がします。

彼らも別に味がついている訳では無いので、そのスープに付けてもほぼまんまもやしとほうれん草の味だし...という悪循環。

これ美味しいか...？

良くも悪くもチャーシューも肉本来の味を楽しめる仕様になっている訳ですが、チャーシューは美味しかった。
むしろチャーシューだけで良かった。

大盛りにした麺がプレッシャーをかけてきてツラい。

しかもラーメンを食うにしては店内の温度もぬるいからめっちゃ汗出てくる。

個人的にはナシだなーこのラーメンは。
レビューを見てるとこってり系の味噌とかを頼んでいる人がかなり多そうですが、そっちにすれば良かったかも。