天然物の昭和文化遺産 : Minamiguchi Shiyokudou

今月2回目の八王子
今回は、先週駅南口にある八王子ラーメン店に向かう途中で見つけた昭和の匂いがする駅前食堂に行こうと決めていました
お店の名前は「南口食堂」
駅南口にあるからというそのまんまの店名が潔いね
しかもこの外観ですよ
痺れますねぇ

店内もまさに昭和の世界
まずは入ってすぐ左手の所で、メニューと陳列ケースを見ながら注文する仕組みらしい
「カレー定食」ってどんなものなのかな、なんぞと気になりつつ、とりあえず無難なところで「サンマ定食」をお願いすれば、今日はサンマは品切れとのこと
まあいいや、ならば「焼サバ定食」にして、「しらすおろし」と「マカロニサラダ」らしきものも付けちゃいましょう

狭くて奥に伸びた店内には、不揃いなテーブルが3つ
手前の2つには先客がおられるので、私は一番奥の空いたテーブルに着きます

出入りを見ていると、客層は、作業服姿のおじさんがほとんどで、これに地元のおじさんが少し混じる感じ

お茶の出方がまた渋い
渋くて渋くて痺れっぱなしです、私

間もなくアルミのお盆に載ってやってきた焼サバを中心とした定食の姿がさらに痺れに追い打ちをかけます
これで720円というのが安いんだか、そうでもないんだか、よくわからなくなってきましたが、とにもかくにもいただいてみれば、作り置きで温め直したサバは、骨無しで食べやすいし、脂が乗っていて予想外に美味い
しらすおろしとマカロニサラダの助っ人たちも、期待通りハズレなし

総じて言えば、定食自体は良くも悪くも家庭料理というレベルではあるけれど、何とも言えないお店の雰囲気が決定的な味付けになっていますね

同じ八王子駅の南口側には、「八王子ロマン地下」なんていう飲食施設があって、昭和レトロをテーマに、なかなかよく再現されているけれど、所詮は人為的に作られたいわば養殖物
こういう天然物の昭和の文化遺産には、当然のことながら敵うべくもないよね

いずれにしても、このお店、よくぞ気づいたと、自分で自分を褒めてやりたいな

☆☆☆(機会があればまた来ます)

http://blogs.yahoo.co.jp/captainsolo3192/65126497.html