安心の味 : Fujiya Honten

当日予約です。
電話で席のみ予約でしたが、1ドリンクとか5%オフ？とか見逃してました。悔しい。
お店は栄のど真ん中から静かになり始める境目のような立地、雰囲気のある店構えです。
入店するともう一枚引き戸があり、その間には番台（のようなもの）があります。
「うわぁ～なんか風情」とか思って少しテンションが上がりました。

店内に入るとガラガラ。平日の19時くらいだけど、こんな感じ？
カウンターは僕1人で、結局最後までそうでした。
テーブルは2-3組入ってたかな。

【食べたもの】
お刺身盛り合わせ　1,700円くらい
茄子の揚げ浸し　680円くらい
切り干し大根　450円くらい
海老真丈揚げ　600円くらい

【呑んだもの】
生ビール
醸し人九平次　1,200円
鍋島　1,000円

お刺身、美味しかったですね。
厚い切りつけですが、鮮度が高く身が跳ねるような歯応えが堪らない。
熟成とは縁を切ったような潔さ、アリだと思います。
茄子揚げ浸しの出汁は、ちょっと味付けに色目が向いた感じですかね。
出汁から逃げたとまでは言いませんが、ちょっと安易な印象でした。
海老真丈揚げ、美味しいですね。これは美味しかった。
ここでの出汁はさっきと打って変わって優秀なロールプレーヤーとなり、
海老の香りと相まって、素晴らしい味わいを演出していました。
旬の獅子唐も香り高く、置いてあるだけで華々しい存在感がありましたよ。
最後に切り干し大根は量が多かったです。

お酒は、個人的な好みとバッチリ合う店、ではなかったです。
九平次はもともとすっきりした印象なので、そこまで期待していませんでしたが、
鍋島は色々なレパートリがある中、これもすっきり路線かよ、とは思いましたね。
プチシュワ甘旨どーーーんみたいなのもあっていいじゃないですか。
その日の日本酒、みたいなのはなく印刷＆製本済みのメニューだけでしたので、
この先も変化はない？あって欲しいですけど。

お会計は6,500円くらい。
総じて考えると満足な体験でした。なんでこんなに空いてるの？って感じ。
まるで歌舞伎町みたいに玉石混交の中で、このお店を見つければ安心で楽だよねって思います。
あとで知りましたが、創業85年ということで相当な老舗だから当然か、、、
お料理の冒険はお店の必要とする趣意ではないかも知れませんが、少し酒が寂しかったので
もしかしたらお酒くらいはもっとトレンディな尖った選択をしても良いのかも知れません。
ごちそうさまでした！