かぶとや！＠検見川〜検見川ブラザーズのルイージとは言わせねぇ！ : Ramen Kabutoya!

新検見川の駅前ロータリーを潜る。そこから道路沿いに少し歩くと赤字に白抜き極太明朝で「かぶとや！」の文字が目に飛び込んでくる。アパート１Ｆが店になっていて、ちょっと奥まった所に位置している。外から店内を垣間見ると、コ字型のカウンターで夜の部始まったばかりとあって先客の姿がない。マンガや週刊誌が沢山ありそうな感じで、吉と出るか凶と出るか…ビミョ～だなこりゃ。
とはいえコチラ、渋谷は百軒店の名店、中華喜楽で修行された、揚げネギラーメンの店なのだ。あっさりしたスープに揚げネギの油と苦みが絶妙なアクセントとなって、好きなラーメンのひとつなのだ。こりゃ入るしかあるめぇ。

ソッコーやってきた、ラーメン￥６５０！
見た目、やや喜楽とは違う。喜楽はデフォの中華麺でも結構具が多く、所謂ラーメンというより中華屋的な記憶があるが、こちらはラーメン屋然としたスープと麺がメインで、そこに具がちょこんと乗るスタイル。見た目的にも揚げネギが多いのだが、スープを飲んでみると、揚げネギのインパクトが強いのに気づく。こうした台湾ラーメン系の揚げネギラーメンの欠点は、揚げネギでスープを持たす余り、スープ自体が薄いケースが多いということだ。それでも老舗の技で見事に満足度の高いラーメンを作り出す店もあるが、ここの店のスゴイところは、スープ自体が揚げネギがなくとも甘みのある、奥行きあるものに仕上がっている点。そこに揚げネギが乗るとやもすればしつこくなってしまいそうだが、あっさりとしていながらもふくよかなスープでトゥーマッチどころが更にスープにコクを増している。
麺はピラい中太中華麺でこの手のラーメンによく合わせられるものだが、噛むとしっかりと味わいのあるもので、スープに実にマッチしている。
具もチャーシューはトロトロとかそういうものじゃないが、しっかりとしていて肉肉しさが味わえるし、モヤシは揚げネギを食べ続ける中で一時の清涼剤になっている。

正直、ここまで手の込んだ揚げネギラーメンは初めてだった。いろんなメニューがある中で、結構ザックリつくられて、それがまたよかったりするのだが、老舗でもない中、丁寧にしっかり作りこんでいくという方向性に出られたことはスバラシイと思う。いやはや参った。