店名 |
Ishinomaki Gurando Hoteru
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类型 | 酒店 |
预约・查询 |
0225-93-8111 |
预约可/不可 |
可预订 |
地址 |
宮城県石巻市千石町2-10 |
交通方式 |
JR石巻駅から徒歩3分 距離石卷 388 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算(评价总数) |
¥6,000~¥7,999
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付款方式 |
可使用卡 可使用电子货币 |
个人包厢 |
不可能 |
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禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
可能的 100台 |
空间、设备 |
平静的空间 |
料理 |
有素食菜单 |
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此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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位置 |
饭店内的餐厅 |
关于儿童 |
接待儿童 |
备注 |
2011年8月1日再開しました。 |
【居酒屋 ごくう】を出てから又々街を彷徨した。
スナックとかラウンジとかキャバクラを探して彷徨した。
被災地である。日曜日である。探すほうがアホかも知れない。
「おいっ!なんで又こないに歩かなアカンねん!?もう何処でもエエッ!飛び込むぞ!」
キレた時の糖尿星人の神がかり的強運が石巻でも発揮された。
イキナリ飛び込んだスナックがゴキゲンに楽しく、思い出に残る店になったのだった。
その店のママも被災者。女の子も被災者。お客さんの一人はなんと仮設住宅住まいの人さえ居た。
喋り、歌い、笑い、そして泣いた。
【石巻グランドホテル】に千鳥足で戻ったのはAM1:00を少し過ぎた頃だったろう。
このホテル、改めて見るとなかなか豪華である。レストランも色々そろってるし。
結婚式も出来るようになっている。1階エントランスからフロントも広くて高級感がなかなかだ。
「おかえりなさい!」にこやかに迎えてもらえる。本当ににこやかに。
静まり返ったフロント・ロビー。ソファに座って色んなお話を伺うことが出来た。
「たくさん呑んで頂けましたか?関西から、本当にありがとう御座います」とフロントマンの小野寺君(仮名)。
あの日、ここ石巻グランドホテルも1階に浸水があったのだが、せいぜい人の足首位までだったそうだ。
なので発災直後からここは「緊急避難所」としての機能を如何なく発揮することになる。
部屋もある。食料もある。まさに前線基地。どんどん被災した人がやって来た。従業員も総出で戦った。
小野寺君曰く、最も困ったのはやはり「トイレ」。非常用トイレを使って欲しいとお願いしてはいたのだが、
どうしても部屋のトイレを使われる。断水が長引き、流せないのにだ。アッとゆう間に「テンコ盛り」。
従業員さんが必死で片付けるものの追いつかない。ホテルの何処に溜めていたかは聞かなかったが
なにしろ満室分の排泄物が毎日溜まるのである。エライことになっていたらしい。
「もうほとほと困り果てていた時に来てくれたのが大阪のバキュームカー軍団だったんです」
なんと15台ものバキュームカーが大阪から駆け付けたのだ。「まさに天の助けでした」
溜まりに溜まった「それ」を片付けて、名前も告げずに去って行ったそうだ。
「落ち着いたら大阪においでな!」とだけ言い残して。。。
「そんな全国からの応援のお蔭で、8月1日から営業再開することが出来ました。」
「どうぞゆっくりお休み下さい。」
1時間近くも話しをしていただろうか?清々しい気持ちで就寝することが出来た。
歳を取ると朝早く目が覚めてしまうのは私も糖尿星人も同じだった。
7時過ぎたらイソイソと1階のコヒーショップ・アゼリアへ降りて行く。
宿泊代に付いているサービスの朝食バイキングである。もうすでに大勢のお客が居た。満席に近い。
痛飲した翌朝のコーヒーが不味かったら悲しいものだが、ここのはなかなか美味かった。
とにかくコーヒーは3杯飲んだし、サラダも大盛りにして2回取りに行った。
昨夜喋った小野寺君、すでに溌剌と働いている。他のフロントマンもキビキビ動いている。
コーヒーショップのスタッフも「おはようございます」と爽やかに挨拶してくれながら機敏に動く。
どのスタッフの顔からも微笑みが消えることがない。
ある意味、考えられない地獄を見たであろうスタッフの面々。
ホテルマンとして働けることが、そしてこの職場にゲストを迎えられることが嬉しくて仕方がないのだろう。
まだまだ厳しい状況が続くであろう被災地・石巻である。
ホテル経営も同様であろう。今のこの笑顔を決して忘れないで欲しいと祈らずにはいられない。
チェックアウト時間は11時。少し早めにフロントへ降りた。
シングルが満室で今回はツインに泊まったのだが、お会計はちょうど¥10000。
朝食が付いてである。税・サービス料とかはない。(まちごてるんちゃうか??)
曇り空の石巻の街。
「社長!牡蠣小屋行きましょ!牡蠣喰い倒しましょ!」
「もう歩くんイヤやど!駅から電車かバス乗ろ!」
そんなこんなをギャーギャー喋っていたらフロントマン・小野寺君が息せき切って走って来た。
「今回は本当にありがどー御座いました!また来てくださいね!絶対にわすれませんから!」
「出る時に顔を見なかったから、もう帰ったのかと思ってたがな!こっちこそありがとう!!」
「ありがとう!ホンマにありがとう!!ワシ、糖尿やし、たぶんもう来ぇへんで!ぶはははっ!」
3人が固い、固い握手を交わした。何回も、何回も!「がんばってや!小野寺君!がんばってや!」
私たちが見えなくなるまで深々と最敬礼していてくれた小野寺君。
最敬礼したいのはこちらの方だった。「ありがとう!小野寺君!ありがとう石巻グランドホテル!」