贅沢と純朴さが共存するお料理 : Kuikiri ryourihappou

かねてよりいつかディナーで伺いたいと楽しみにしていた喰切料理八方さん。
オープンしたばかりの頃にランチで何度か利用させて頂きましたが、岡山で唯一のミシュラン二つ星店になってからはなかなか伺う機会がありませんでした。

そもそも喰切料理とは、大阪をはじめとする関西で発展したカウンター割烹のスタイルの料理のことだそうです。
提供されるお料理は素材の良さを活かしたものばかりで、良い意味で素朴さが残る優しい味付けでした。
でも決して薄味というわけではなく、汁物はお出汁の旨みをしっかり感じ、魚介類には風味を引き出すためのソースがマッチしてとても美味しいのです…
うに、トロ、伊勢海老、鮎、うなぎ…数々の高級食材を出して頂きましたが、私が特に気に入ったのはハモの湯引きです。
至ってシンプルな見た目の一品なのですが、梅のソースが酸っぱすぎずあっさりしていて、ハモの柔らかな身と絡まって最高に美味しかったです。
贅沢と純朴さが共存するお料理に感嘆しました。

この日は全14品(デザートのお写真を撮り忘れましたが自家製のプリンを頂きました)、お腹がパンパンになるまで美味しいものを食べさせて頂きました。
大将も他の店員さんも気さくだけどスマートな接客をしてくれます。
お値段的になかなか気軽には食べに行けないですが、忘れられない夜になりました。
また特別な日に伺いたいと思います。