この手に掴んだ蕎麦を手繰り寄せてもひとつになれない : Taguriya Genji

銭湯のかけ湯の中に入っちゃう人

時刻は13時30分
この時間ならピーク過ぎて店内空いているだろうと思いきや…
ギョッヽ(illﾟдﾟ)ﾉ
店内満席
お出迎えしてくれたおにいさんから入口にある椅子にお掛けになってお待ちくださいと促される
まぢかー(|||´Д｀)
このパターンめちゃくちゃ久しぶりだな
待つのが大嫌いな私は
混まない時間帯
混まなそうなお店を選んできたのに
今日の私は勘が鈍かったようです
そんなに待つのが嫌なら事前にリサーチしてから行けよというお声が聞こえてきそうです
いやいやいや
私はお店探しにクチコミサイトは絶対に使いません
だってネタバレになって全然面白くないじゃない
自分の足で歩いて
自分でアンテナ伸ばしてお蕎麦を受信するのがかゆゆ流

せっかく来たからには引き返すこともできず
今さら別のお蕎麦屋さんを探そうという気にもなれず待つという選択しかないですね
お蕎麦屋さんってさ
お昼っから蕎麦呑みするお客さんが居ないでもないから
ラーメン屋さんのように回転早いとは言えないからどれだけ待つのか読めない…
先客５組12名
BGMはジャズ

待っていたら百名店のステッカーが目に入りました
ひょっとして私スゴイお店に来ちゃったのかしら？
そんなことを思いながら10分弱くらい待って1組がお帰りになりようやく案内されました

メニューを見ると「手挽きせいろ十割田舎蕎麦」がありました
わ～！
十割蕎麦食べたいなぁ
けど
初めてのお店ではオーソドックスな通常のお蕎麦も食べたいし…
てなわけで
小もり二色(900円)お願いします(*・∀・*)

待っている間に手洗いの儀式
満席だし注文してからもすごい待つかと思いきや
ほんの３分ほどでお蕎麦ご到着
混雑するお店はオペレーションがしっかりしていてスピーディーなサービスというのがうかがえます
って
お蕎麦は来ましたがお冷やもお茶も来ない
「ここはお茶とか出ないのですか」とおにいさんに訊いたら
「失礼しましたー！！」
すぐにお茶とおしぼりを持ってきてくれました
お茶だけに茶番劇ですねのいただきます(｡-∀-)♪

手挽きとせいろの見分けがすぐにつくくらい手挽きは粒々がしっかりついていますね
マスクを外して香りチェック
壁には「新そば打ち始めました」とあります
その言葉に偽りないふくよなか芳醇で豊潤な香りがします

まずはせいろからズズズッ
しっかりコシがあり噛むとお蕎麦の甘みが広がります
ひとくち食べて混雑するのにも納得

お次は手挽きをズズズッ
噛むとお蕎麦の殻の「ジャリ」食感が来ます
洗練さと野性味両方兼ね揃った
そんな味がします

せっかく美味しいお蕎麦なんですけどね
店内混雑していて他のお客さんとの距離も近くて思いっきり啜れないし
(啜ったけど)
お猪口が小さくて思いっきりジャブジャブグルグルもできないし…
お蕎麦が美味しくてもそれを楽しむ環境が整っていない
モヤモヤした気持ちのままで食べ進める
後から来るお客さんが早く座れるようにさっさと食べてさっさと出よう
ってのは建前で
この混雑した息苦しい空間から一刻も早く出たいってのが本音で気持ち早めに食べ進めラストスパート
そろそろ蕎麦湯が欲しいなぁ
店員さん忙しそうで話しかけにくいなぁ
最後のひとくち
という見事なタイミングで蕎麦湯ご到着
なぁーんだ
店員さんの視野の広さに感服
ちゃんと私を見ていてくださり終わりよければすべて良かったですのごちそうさまでした(*ov.v)o

今日のお店は私にはハードル高すぎました
大好きなお蕎麦を食べたはずなのにどっと疲れました
美味しいです
とても美味しい絶品のお蕎麦でした
ただ私に合わなかっただけ
やはり気取らない大衆的な混雑しないお蕎麦屋さんが私の細胞にマッチすると改めて感じたのでありました

PayPay使えます

後客４組７名
(諦めて帰られた方含まず)