Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
空間ごと味わう
福岡屈指の人気フレンチ店、メゾンラフィットさんへようやく今回来訪出来ました。
超予約困難店で、数ヶ月待ちは必至です。
ラフィットさんは那珂川町にあり、公共交通機関ではなかなか行きづらい立地になっています。基本的には車、もしくは乗り継いで最後はタクシーになってくるでしょうか。
今回はランチ利用させて頂き、2組でした。どうやらランチコース自体は本年度の3月に終了となるようで、来年度4月(2023/4~)は昼・夜同じコース1本にされるようです。食材、料理へのこだわり、提供組数を考えると致し方ないと思われます。
このメゾンラフィットさん、2008年にオープンされ、こだわりの空間作りのため、シェフ自ら建築も手掛けられたそうです。入店してすぐに目の前に広がる里山の田園風景は長閑で、時間軸が自ずとゆっくりとなります。
この空間の中で頂くことで、工藤シェフのこだわりの料理が一層感動深いものになります。
1品目は敷地内で採られた南瓜のスープ。敷地内で南瓜が採られていることにまず驚き。まさしく地産地消です。
中には対馬産のサザエ、宮崎県産キャビア、唐津産赤ウニ、ハヤトウリがそれぞれの風味をしっかり出しつつ、お互いに邪魔をしないで風味を引き立てていました。ハヤトウリはまるでメロンのような甘い風味で、新鮮でした。
2品目はトマトとモッツァレラチーズに生ハム。このモッツァレラチーズがコクが強く、非常に美味でした。主役はチーズと感じた料理です。このチーズがあればワインが何杯でも美味しく頂けるでしょう笑
3品目は鮎のフリット。鮎の旬は初夏から夏にかけてですから、旬どストライクです。
ソースはサバイヨンソース、デュクセルといった聞き慣れないソース。サバイヨンソースは卵黄をベースに作るソースで、ほのかな酸味も感じつつ味わえました。デュクセルは鮎肝を使用しててほのかな苦味を感じつつ、締まる味になりました。最終的には両方のソースを混ぜながら味わいました。
マイクロキュウリは小さいひょうたんのような形をしており、初めて見る野菜でした。どうやら市販ではないようです。ほのかにキュウリのような味わいがあり、不思議でした。
4品目は玄海産のクエと蕪です。クエの脂身と蕪のシンプルな味わいが良い一品。
5品目はヨシエビのスープ。エビの旨味が凝縮していて、その旨味とトウモロコシの甘さの相性が抜群です。パプリカの食感のアクセントも良いです。
6品目は鱧のポシェ。ここに鱧出汁のコンソメをかけることで完成します。鱧の下にはバルサミコ酢の酢飯があり、まるで雑炊のような料理です。
フワフワな鱧の脂と酢飯の酸味、出汁の香りのハーモニーが絶妙で、これでこの料理は完成したのだと納得しました。
7品目はスイカキャンディーでお口直し。思ったより固くて、本当にキャンディーでびっくりしました笑 意外と食べるのに時間がかかり、生のスイカをそのままペロペロと舐めながら食べているような不思議な感覚でした。
8品目のメインは米仕上げ牛のカイノミでした。この米仕上げ牛は大分豊後で飼育されている牛で、その名の通り飼料用の米を食べさせて育てているようです。非常に身が柔らかく、クドくなく、口の中に旨さが残る味わいでした。
ここからデザートになります。ここでのドリンクにもこだわりが。
コーヒー豆は那珂川の自家焙煎珈琲屋さんのもので、凄く香りが良かったです。ハーブティーは3種類から選ぶもので、今回カモミールティーにしました。トルコ原産のもので、ハーブを浸すとどんどん抽出され、おしゃれに仕上がりました。
デザートも映える一品。ミルクアイスの甘さがデザート感を引き出し、崩しながら合わせて食べるとまた味が様々に変化していくのが面白く、なおかつ美味しかったです。
ヨモギのフィナンシェも絶品。只々美味しいの一言でした。
景色、味共に大満足で、視覚、嗅覚、味覚の3つが本当に癒やされます。ソムリエとの会話の楽しさも居心地が良くなり、このお店の人気の一端でしょう。
次回の4月がまた楽しみです。
Restaurant name |
MAISON LAFITE(MAISON LAFITE)
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Categories | French、Innovative cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
092-953-2161 |
Reservation Availability |
Reservations Only
営業中のお電話はつながりにくい事がありますのでご了承下さい。 |
Address |
福岡県那珂川市西畑941 |
Transportation |
15 minutes by taxi from Hakata Minami Station |
Opening hours |
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Budget |
¥20,000~¥29,999 ¥20,000~¥29,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥30,000~¥39,999¥40,000~¥49,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、JCB、AMEX、Master、Diners) Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Table money/charge |
サービス料10% |
Number of seats |
6 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK |
Space/facilities |
Stylish space |
Drink |
Wine,Particular about wine |
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Food |
Particular about vegetable |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Beautiful scenery,Secluded restaurant,House restaurant |
With children |
Available to children old enough to eat a course meal by themselves. |
久しぶりのメゾンラフィットさんへ。都心から来るまで1時間程の那珂川町といった立地でありながら、食べログ2023 Bronzeも受賞されている超人気店です。
そのため、予約が現在ほぼ年に1度程のペースに。
現在はランチ、ディナー共に同じメニューでされていて、コース料金は20000円となっています。
今回も晴天の好条件で伺うことが出来ました。ソムリエさんからも「日頃の行いが良いからですよ。」と、気分が上がる一言は気持ちが良いですね笑
木のお皿、ナフキンを包む木の円枠、外の景色と那珂川町の自然を感じます。
●リガトーニの詰め物
パスタのリガトーニをスナックのように揚げてある一品。中の詰め物は糸島のフロマージュブランや地元の猪のリエットでした。リガトーニの周りに旨みのあるパウダーがまぶしてあり、口に入れた瞬間に旨みを感じる仕上げでした。中のチーズと猪のリエットは良い風味を感じさせ、お酒に合う味でした。
●菊芋のポタージュ
菊芋のポタージュと勝手に題していますが、自家製のパンチェッタが主役とも言える一品で、本当にパンチェッタが絶品でした。まぶしてある菊芋チップスの食感も良く、菊芋のポタージュの中にうずらの温玉がまた一段とコクのある料理に仕上げていました。1度に何度も変化を楽しめる料理でした。
●カプレーゼ仕立ての一品
地元のミニトマト、馬肉で作った生ハムや糸島のモッツァレラチーズのムースとオゼイユで作ったジェノバソースの組み合わせで、まるでカプレーゼのような一品でした。
チーズのムースのコクが深く、フレッシュな味わいでした。馬肉の生ハムの塩味とミニトマトの甘み、ジェノバソースの旨みが良い形でミックスされていました。
●対馬の穴子のフリット
ふきのとうで作ったデュクセルや宮崎産のキャビアが添えられた対馬の穴子のフリット。
塩の代わりに宮崎県産キャビアを使う贅沢っぷりです。
薄くサクッとした衣と穴子のフワフワ感が最高の食感を作り上げています。ふきのとうの苦味で穴子の甘みが引き立てられていました。キャビアの塩味も勿論美味です。
●坂井農園のアスパラガスの一品
タコ、パプリカ、坂井農園のアスパラガスが組み合わせられた一品。色彩豊かな料理で、タコの食感と新鮮なアスパラガスが印象的でした。パプリカのパウダーは酸味と辛味がわずかにあってアクセントになっていました。
●アオリイカの一品
アオリイカとカリフラワーやケールのクリーム、八朔の組み合わせ。こちらも色彩豊かでおしゃれな料理。ハーブの香りも良く、爽快感を感じる一品。野菜の食感が良く、イカの甘みが際立っていました。
●新玉葱と蛤のフラン
ふわふわの食感、香りの心地よさ、凄く気持ちが良くなる一品でした。蛤の身も厚く、プリプリしています。
ほんのりとカレーのようなスパイスも感じるも、全体的に甘い仕上がりでとても美味でした。ずっと食べられるような感覚になる絶品でした。
●マナガツオのムニエル
マナガツオのムニエルの付け合せは有機ニンニクを用いたマッシュポテトに、脇山のお米をバルサミコ酢で和えたものが下に敷かれていました。ソースは甲殻類で作ったもので非常にコクと旨みに溢れるソースでした。マナガツオは脂がのっていて上品な美味しさでした。ソースとの相性も抜群で、お米の酸っぱさは全体の味をまとめていました。
●ポンカンのアイスキャンデー
お口直しにポンカンのアイスキャンディー。チュッパチャップスのような可愛いサイズ感で、果肉も含まれており果実のおいしさが詰まっています。
●米仕上げ牛のフィレ肉
メインは大分豊後牛の米仕上げ牛のフィレと季節の野菜が添えられたプレートに、仕上げとして米仕上げ牛で作ったコンソメをかけて頂き、卓上で完成します。
大変柔らかく、くどくない上品な脂と旨みの詰まった肉汁がたまりません。そのお肉をナイフで切る度にわずかに溢れた肉汁がコンソメスープへ溶け出し、スープ自体のおいしさもどんどん増していき、最終的にとても上品なコンソメスープが完成しました。いつまでも余韻に浸れます。
●ラフィット風ショートケーキ
デザートのプレートは”ショートケーキ”。確かにスポンジとクリームとイチゴの組み合わせですが、大変芸術的でダイナミックな仕上げで、ショートケーキと言われて初めて脳が情報処理してくれます。クリームの濃厚なミルク感にまず感動し、今まで食べたことのないレベルにしっとりふわふわしたスポンジに感嘆が漏れます。イチゴの酸味も可愛らしく、大変美味しいデザートでした。あと10皿食べても胃もたれしなさそうでした。
最後にお茶菓子はヘーゼルナッツのチョコレート、金柑、焼き立てマドレーヌでした。ドリンクはオーガーニックのペルーのコーヒー、ハーブティーはトルコの手摘みのカモミール、ラベンダー、タイム、マウンテンセージ、リンデンから選ぶ形です。ハーブティーの種類の豊富さが凄いです。
あっという間の3時間で、幸せの時間でした。
次回は来年になってしまいますが、今から非常に楽しみになっています。