Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Chez Inno(Chez Inno)
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Categories | French |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3274-2020 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都中央区京橋2-4-16 明治京橋ビル1F |
Transportation |
1 minute walk from Exit 5 of Kyobashi Station on the Ginza Subway Line 5 minute walk from Exit A5 of Takaracho Station on the Toei Asakusa Subway Line 5 minute walk from Exit 7 of Ginza-itchome Station on the Yurakucho Subway Line 7 minute walk from the Yaesu South Exit of Tokyo Station 114 meters from Kyobashi. |
Opening hours |
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Budget |
¥30,000~¥39,999 ¥15,000~¥19,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥30,000~¥39,999¥20,000~¥29,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
receipt |
Invoice-compliant receipts can be issued Registration NumberT5010002021022 *For the latest registration status, please check the IRS Invoice System Qualified Invoice Issuing Business Publication website or contact the restaurant. |
Table money/charge |
13% |
Number of seats |
68 Seats |
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Maximum party size | 68people(Seating)、100people(Standing) |
Private dining rooms |
OK For 10-20 people Private room capacity: 14-24 or 35-40 |
Private use |
OK Over 50 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed There are several parking lots nearby (no discounts, etc.) |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Wide seat,Wheelchair access,Wheelchair accessible |
Drink |
Wine,Particular about wine |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish,English menu available |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Service |
(Surprise) Party accommodations,Sommelier |
Dress code |
For men, we ask that you wear a jacket or a top with a collar. Please refrain from wearing ripped jeans, shin-length bottoms, or sandals. |
Website | |
Remarks |
[Relocated in December 2004 from Kyobashi 3-chome, Chuo-ku] A French cuisine Restaurants that specializes in sauces |
2,427文字★
Menu ¥9,900(11,187円、税サ込)滞在時間:約1時間30分
故・井上旭シェフ(1946年~2021年)が1984年に立ち上げた老舗グランメゾン(4.25)。
2004年に同地へ移転、2006年から古賀純二シェフ(1964年生まれ)が料理長を務め、
2022年からは手島純也シェフ(1975年生まれ)が料理長として腕を奮っています。
食べログSilverアワード受賞店ですが68席という大箱ゆえ予約を取りやすく、
ランチの最も安いコースであれば9,944円(税サ込)、アラカルト注文で楽しむことも可能。
(但しアラカルト注文した料理をシェアする場合は994円を加算。)
食べログSilver以上のアワード店で訪問難易度は最も低いかも知れません。
グランメゾンだけあってサービス料13%となります。
炭酸水 ガス入りエヴィアン(Bottle 1,243円)
ニコラ フィアット レセルヴ エクスクルーシヴ ブリュット 白泡 フランス シャンパーニュ(Glass 2,362円)
ドンジョン ド ラマルク 2015 赤 フランス ボルドー(Glass 1,740円)
・Menu ¥9,900(11,187円)
1.パン
2.本日のオードブル
3.本日のスープ
4.仔羊のパイ包み焼き“マリアカラス”風(プラス3,729円)
5.ワゴンデザート
6.コーヒー or 紅茶 or エスプレッソ or ドライハーブティー
食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点、表示価格は税サ込です
【3.5】パン
バゲット(おかわり可能)とフランス産発酵バター「セル ドゥ メール(粗塩入りバター)」。
【3.5】本日のオードブル
1.テリーヌ盛り合わせ / 2.紅白の蕪とオマール海老 / 3.魚介サラダ
3種類の候補からオマール海老をチョイス。
アラカルトメニューの前菜コーナーに載っている、
「蕪で覆ったオマール海老とアヴォカドとトマトの取り合わせ(8,080円)」と同じでしょうか。
オマール海老の剥き身の冷製、アヴォカド、フルーツマトマト、グレープフルーツ。
紅白の蕪のスライスで覆ってシェリービネガーソースで。
プリプリしたオマール海老の火入れ良く美味しいのですが組み合わせの妙味までは覚えず。
【3.2】本日のスープ
トピナンブール(菊芋)のポタージュ
アラカルトメニューでは本日のスープ3,729円となっていました。
滑らかクリーミーなポタージュに、菊芋チップス、ベーコン、オリーブオイル、パセリ、
そしてパプリカパウダーをトッピングしています。
金額に見合う感動までは得られずも美味しいポタージュではあります。
【3.8】仔羊のパイ包み焼き“マリアカラス”風
9,900円コース(税サ込11,187円)はメインが魚料理か肉料理のどちらか。
鱸(すずき)、鮟鱇(あんこう)、仔牛、仔羊の4種類から選べます。
プラス3,729円で同店スペシャリテ「仔羊のパイ包み焼き“マリアカラス”風」にも変更可能。
アラカルトで注文した場合は11,187円となります。
故・井上旭オーナーシェフの30余年の(レカン料理長時代からの)スペシャリテ。
オペラ歌手マリア・カラス(1923年~1977年)へのオマージュとして命名。
仔羊の背肉にフォアグラと刻んだ黒トリュフを詰めてパイ包み焼きに。
マデラ酒、ポルト酒、ブランデーを使用したソースペリグー(黒トリュフソース)で。
付け合わせにメークイン(ジャガイモ)と根セロリのピュレ。
日本人にはその風味が賛否両論となる羊肉。
そこに黒トリュフの香りを加えるのは万人向けグランメゾンとして合理的に思いますし、
脂身の少ない背肉にフォアグラで油脂を添加する組み合わせも合理的。
難点は火入れが極めて難しいことでしょうか。
レアーに過ぎては中心のフォアグラに火が入りませんしパイがベッショリするでしょう。
フォアグラが温かく蕩け、仔羊はロゼ色を残す火入れ、パイもサクサクに焼き上げる。
三位一体の火入れが要求されるのです。
仔羊に関してだけは食べログGold佐倉のプレゼンテスギ(4.41)。
パイ包み焼きに関してだけは食べログSilver焼津の馳走西健一(4.44)。
そういう地方の新興店のほうが同店を超越しているように思います。
(老舗は味を守っていかないといけないので新興店ほど冒険はできないのです。)
しかし甘みと旨味と香りの塊といったソースペリグーが確かに圧巻の美味しさ。
ソースに感じる深みがフレンチレストランの中でも別格。
食べログGoldに選ばれるような新興店でこの域に達しているお店があるかどうか。
半世紀ぐらい前のレシピでも若僧に負けない凄みがありました。
【3.7】ワゴンデザート
1.ガトーバスク
2.ガトーショコラ
3.アールグレイとホワイトチョコレート
4.シブースト
5.フレジェ
6.金柑コンポート
専属パティシエ(池田舞パティシエール)がいらっしゃるようでスイーツも抜かりなし。
6種類を少しずつの盛り合わせで。
なくなると同じケーキが補充されるのではなくてベリーのタルトが登場したり、
タイミングでワゴンデザートの内容は変わります。
今回の前菜、スープ、スペシャリテをアラカルトで注文すると計22,996円となって、
パンとケーキとコーヒーが付くのかは不明。
量は少なくなっているのでしょうけどコースのほうがお得なのだと思います。
それでもシャンパーニュや赤ワインを1杯ずつ飲んで(水代も加わり)20,000円ぐらい。
純粋に味とCPだけ追求するのであれば地方の新興店のほうが安くて美味しいです。
とはいえ今年(2024年)3月に50周年を迎えるという日本を代表する老舗グランメゾン。
その歴史や風格を味わえる貴重な食体験、訪れて損のない名店ではありました。