引かぬ、媚びぬ、顧みぬ！熟成エンペラー。 : Kimura

題名で北斗の拳の南斗六星の帝王、聖帝サウザーを連想したかたは中々のやり手です。

本日はこちらへ3年半ぶりに再訪問。
食べログアワードGOLD、SILVER、ミシュラン二つ星にも選出された二子玉川のお寿司屋さん。
言わずと知れた名店にして名古屋の朋友「にい留」の新留氏に負けず劣らずの他店への毒舌でも知られています（笑）。

18時30分からの席。
カウンターのみの店内は私と熟年のご夫婦以外は外国人。
大将は以前よりも何だか朗らかです。
とりあえずビール、あとは冷酒をお願いしました。
いただいたものは以下の通りです。

●ホッキ貝とアオヤギのスープ
説明はありませんがおそらくそれのみで炊いたスープ。
●浅利の深川飯
生姜がアクセント。
やはりここのシャリは天下一品です。
●あん肝
カシューナッツと熟成唐辛子。
●ホッキ貝のオイル漬け
スモーキーな香り。
●雲丹蕎麦
雲丹の冷製蕎麦。
●鱈の白子のリゾット
カンボジアの無農薬のレッドペッパー。
●ナメタガレイ
焼き物。
●虎河豚の白子のスープ
虎河豚の旨味を凝縮したスープに焼き白子。
●ワタリ蟹のブランデー漬け
お取り寄せでも話題になったスペシャリテ！

ここから握り。
●シャリの海苔巻き
手渡しで。
●しまえび
4日熟成。
●アオリイカ
●カンパチ
20日熟成。
●カワハギ
肝をはさんで。
歴代カワハギランキング1位。
●マスノスケ
1カ月熟成。
キングサーモン。
●鰤
20日熟成。
●鰯
5日熟成。
●マカジキ
47日熟成。
●蛤
山椒。
●手巻き寿司
カンパチ。
●胡麻のジェラート

熟成寿司で有名ですがおつまみも美味しい。
握りは今回すじこはありませんでしたが、スペシャリテの47日熟成のマカジキや1カ月熟成のマスノスケなど、究極の旨味へと昇華した熟成寿司を堪能させていただきました。
大将な今年は海外に拠点を移す（出稼ぎ？）ようで二子玉川のこの地で熟成エンペラーの寿司を食べられるのもしばらく先になりそうです。
次回は何年後でしょうか。。。

ごちそうさまでした。

運良く予約サイトOMAKASEにて19時半から予約が取れた。
予約開始の際は毎月激戦。全く繋がらないまま席が埋まってしまうのがほとんどだ。

5分前に入店。
おっさん1人、外人カップル、外人1人、あとは若者だ。
日本人の私が予約困難なのに外人さんが居るってのは外人枠を設けているのだろうか。

端のチャラい若者達の声がでかく内容丸聞こえ。
だいたいこういう場で声がデカい奴の話はつまらん。
このつまらぬ話を肴にしなきゃなのは1人呑みの欠点である。


とりあえずビール。

蛤のスープ。
6キロの蛤を煮詰めたもの。最高。

蛤のオイル漬け。
缶詰とは訳が違う。

ここで冷酒へ。
講釈たれずにお任せでいただく。

冷製のウニ蕎麦。
濃厚な雲丹の旨味が凝縮されたスープに歯切れの良い蕎麦。

鮑のリゾット。
味付けはバターのみ。
こちらもザ・鮑。
鮑だけでも相当だがそのエキスが溶け込んだ米は至福の味わい。

真魚鰹の焼き物。
明らかに塩の旨味でない素材本来の味が堪能できる逸品。

渡蟹の塩辛。
手掴みでむしゃぶりつく。

そして握りへ。

シャリのみの海苔巻きから。
シャリは固めも固め。一粒一粒の歯ごたえがしっかりとあり、砂糖は少なめで赤酢の風味が鼻に抜ける。
海苔も絶品。

スミイカ。

小鯛。

甘鯛。

シブダイ。
正式には「しらほしふれふきだい」らしい。
鯛3連チャンはお初だ。
だがどれもいい。特に甘鯛とシブダイの旨味の引き出し方には唸る。

ボタンエビ。 一週間熟成。

かわはぎ。私が世の中で1番好きな魚。
醤油にサッと漬けたブツ切りの肝と一緒にいただく。
不味い訳がない。

すじこ。
トップ画像でもよく見るやつだ！
芸能人でも見た気分。

中トロ 。
熟成3週間を藁で炙って燻製に。
こんなマグロ食べた事無い。

いわし。

ホッキ貝。

そしてマカジキ 。57日の熟成。
ねっとりとした食感に熟成の旨味が押し寄せる珠玉の逸品。

カツオの手こね寿司。

穴子。
熱々の煮穴子の握りは塩で出された。
なるほどワサビはいらん。

卵焼き。
甘くしっとりとしたスイーツだ。


あっという間だった。
店主は握りのスタートからどんどん握って出してくるが10人居るので急かされる感は無い。

何度もハーツクライが口にでてしまっていた。
「美味い」と。


板場は店主1人。
他は若い女性と味のある年配の女性が回しておられ、接客も気遣いも抜群。年配の女性は外人にも英語で接客されていた。
だが店主の方は英語が堪能でない。
シブダイなんかは、「わからん！シ・ブ・ダ・イ！」と説明しておられた（笑）


ちなみに写真はかわはぎ、すじこ、マカジキのみ。
カシャカシャされたら横の人気分悪いもんね。