シンプルに焼鳥を堪能したいときに。 : Toriden

平日19時にカウンター席を予約して訪問。
入店すると先客で賑わっており、後からも次々に客がやって来ることから、その人気ぶりが伺えます。

まずは生ビールで乾杯。
お通しは糠漬け、円やかなお味です。

最初のお料理には、とりさし、とりわさを注文。
とりさし、綺麗な色艶をしています。
山葵と醤油が供されますが、ねっとりとした柔らかな身は、何も付けなくても甘味が感じられて美味しい。
とりわさ、美しい盛り付けですね。
湯引きした笹身に、薬味は海苔と白葱、三つ葉。頂上に山葵、底に醤油があり、先に和えても良いのでしょうが、そのまま少しずつ調節しながらいただきました。風味の良い一品です。

串はお好みで注文。
てば（塩）、香ばしい皮と、骨際の身の組み合わせで旨味たっぷりです。
ちぎも（塩）、ふわふわとろける食感で、臭みなどは一切ありません。
すなぎも（塩）、しゃきっと弾力ある歯ごたえが心地よいですね。

箸休めに、大根おろしが出てきます。
焼鳥に合わせるのは珍しく思われましたが、これがまた好相性でした。

ここらで日本酒へ、麒麟山 伝辛を燗で。
メニューは2合で記載されていますが、1合でも対応していただけます。

アスパラ巻き（塩）、甘味のあるアスパラに豚の薄切りの香ばしいアクセントが絶妙です。
ぎんなん（塩）、個性ある香りを楽しめます。
さび焼き、絶妙な火入れでもっちり、山葵が程よく効いています。
ねぎま（たれ）、旨味のあるもも肉と葱との相性は絶好ですね。
つくね（たれ）、ふっくらとして心が和みます。

どれも素材の持ち味を引き出す「技」を感じせる逸品ばかり。
お品書きの数が限られているのも、そのぶん焼鳥に集中できて、かえって好印象ですね。

落ち着きある雰囲気の中、焼鳥を思う存分堪能することができました。