Mitaka
(味享)
「新橋 味享」情緒溢れるカウンターの愉しみと、心に沁み渡る"味"への探求が生み出す穏やかなヒトサラ
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味享（みたか）
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外観
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凛とかかる暖簾
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カウンターセット
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箸置き
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まずは生ビールで乾杯！
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●季節の前菜
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●菜の花のお浸し ミシミシとした食感から春を膨らませるように香りが立ち上がり、瑞々しさにカラスミの味わいが綺麗に色を乗せる。 沁みていく味わいが春の訪れを実感させていくファーストタッチ。
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●卵黄味噌漬け 百合根 玉子の白身を百合根でアレンジ。 違和感なく不思議と昔から食べ慣れているような初めての組み合わせ。百合根の艶のある口当たりにじっくりと伝わる卵黄の旨味に百合根が馴染み一口を彩る。
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●白魚の桜煮 薄ピンクに染まった白魚。小さな一口ながらも口当たり全体に桜の香りを感じさせ、しっとり滲む味わいに香りが余韻を残す。
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焼き上がった白子筍はまだ火種があるほどに熱々。
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その場で捌く臨場感に高揚させられます。
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まだなおも立ち上る湯気
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●白子筍（北九州 合馬）
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ひと噛みごとにとうもろこしのような甘みと香りがどこまでも膨らんでいく！ 口を潤すミネラルかのように、瑞々しく優しい味わいが胃を包み込む。
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木の芽塩で輪郭を、そして醤油がコクを与えて、白子筍のおいしさと魅力を直向きに昇華させる。
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●ぐじの桜餅と山葵餡
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餡単体からグッと伝わる昆布の旨味。 桜の香りを纏わせたぐじの実直な旨味を引き立たせるとろみの沁み入る餡、そこに清涼感を与える山葵が全体のバランスを添えることで完成するヒトサラ。 和菓子のテイストを汲んだ、受け継がれた技術が今も生きる作品。
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●和え物 ホタルイカ、赤貝、うるい、わけぎ
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サクッとした歯応えのうるい、わけぎのグリップ。赤貝の仄かな香りとホタルイカの軟らかく与えるえぐ味。それらが交わることでフルーティーな味わいへと着地させる。
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◉飛切り 特別純米
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●白魚 天ぷら（宍道湖）
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昇り龍を模したように積み上がり、旨味をしっかり感じられる衣が与える食感煌めき、そして乗せたえんみの煌めきが一口を魅了させる。
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●芹 天ぷら
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噛みしめると初々しい香りが立ち上がり、ほんのりと響かせる苦味を残して儚く口どける。
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●お造り 真鯛（明石）
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寝かせたように視覚で魅了し、口に放つとしっとりと馴染む身からは甘みが伝わり、咀嚼が華やかな旨味をグングンと増幅させて山葵と塩が旨さの絶頂へ誘う。 一口に広がる起承転結を生むような綺麗な味を魅せる真鯛。
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◉大吟醸 天禄拝領
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●お椀 筍豆腐、うど、蕗
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円やかなお出汁に浮かぶ筍豆腐。豆腐自体の甘みに加えて筍からしっかり伝わる味わい。 筍は2度炊きすることで気持ち味を強くするバランスを意識した工夫も欠かさない。
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初めのお出汁のクリアな味わいと、豆腐が崩れるほどに沁み出る旨味が創り出す一口の一体感。
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●金目鯛 身は味噌漬け、鱗は太白胡麻油で揚げ焼き。
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摘むだけで皮から押し出される丁寧な配慮も欠かさない。
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味噌漬けのコクと香りが鱗の煌めきと共に、まだレアな身の甘さを染めるように凛と共鳴させる。 鱗焼きながら、ひと工夫するだけで最大限の味わいへと見事に昇華させる。
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●炊き合わせ 揚げわらび、湯葉
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手間暇かけて仕立てたわらび、そのナチュラルな旨味に合わせる湯葉の綺麗な甘み。お互いの素材が謙遜し合っているかのようなバランスに満ちたヒトサラ。
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炊き立ての湯気に乗せて溢れる香り。
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●食事 ビフカツ、牛しぐれ煮、土鍋ご飯、お味噌汁
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●ビフカツ
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●牛しぐれ煮
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ビフカツ・オンザライスの画
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コクがありながらも優しい味わいで、ご飯をひたすら運ばせてくれるおいしさに満ちたしぐれ煮。ご常連様も京味を出身とされる方々のお店の中でもこちらのしぐれ煮は一番のお気に入り。
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脂にまみれた鮭の身、もう一杯の準備と聞いて白米のお代わりを一旦ステイ。
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●食事 鮭ハラスご飯
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贅沢すぎる絵力あふれるご馳走感。
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脂がご飯に浸透してサラサラと運ばせるほど。後半はミルキーな味わいで満腹でも不思議と食べられる、まさに別腹にさせる日本人らしいご馳走。
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●甘味 水羊羹
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すっきりとした小豆の香りを残して、不思議と口どけする〆の甘味。
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ご馳走さまでした！
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京味から受け継がれる伝統とカウンターの愉しみ方が溢れる一店です。
Restaurant information
Details
| Restaurant name |
Mitaka（Mitaka）
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|---|---|
| Categories | Japanese Cuisine |
| Phone number (for reservation and inquiry) |
03-6812-7168 |
| Reservation Availability |
Reservations Only |
| Address |
東京都港区西新橋1-18-8 報徳ビル 1F |
| Transportation |
356 meters from Uchisaiwaicho. |
| Opening hours | |
| Budget（Aggregate of reviews） |
￥40,000～￥49,999
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| Method of payment |
Credit Cards Accepted （AMEX） Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Seats/facilities
| Private dining rooms |
not allowed |
|---|---|
| Private use |
OK |
| Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
| Parking lot |
not allowed |
Feature - Related information
| Occasion |
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|---|
内幸町の路地裏にしっとりと佇む「味享(みたか)」さん。
言わずと知れた日本料理を代表する一店。
☆The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店
☆食べログ 百名店 日本料理TOKYO 2023 選出
日本料理としての代表格であった新橋の京料理「京味」。
その伝統と教えを忠実に守り、実行に移す事は決して容易いことではない。
しかし、店主の井上享俊氏は妥協のない仕事で現代に再現すると、多くの食通を惹きつけて止まない。
場所は新橋駅より徒歩7分ほど。
日比谷通りから2本路地裏にひっそりと、白い暖簾に木の戸が凛とさせる佇まい。
暖簾を潜ると、人1人分のスペースを挟んですぐにカウンターが広がる小粋な空間。
奥に置かれる酒器が間接照明で視覚で温かさを与えながら静けさに店奥から聞こえてくる支度をする音、カウンター好きには堪らない情景で溢れている。
そして料理人との距離の近さが際立ち、懐に入るかのように自然と心をグッと掴んでくれる。
この日は2回転目、待ち焦がれた2組5名のゲストが揃ったところで一斉スタートとなりました。
お料理はおまかせコースのみの提供となります。
頂いたものは以下の通り。
「おまかせコース」
●前菜
菜の花のお浸し
卵黄味噌漬け 百合根
白魚の桜煮
●白子筍（北九州 合馬）
●ぐじの桜餅と山葵餡
●和え物
ホタルイカ、赤貝、うるい、わけぎ
●天ぷら
白魚（宍道湖）、芹
●お造り
真鯛（明石）
●お椀
筍豆腐、うど、蕗
●焼き物
金目鯛
●炊き合わせ
揚げわらび、湯葉
●食事
①ビフカツ、牛しぐれ煮、土鍋ご飯、お味噌汁
②鮭ハラスご飯
●甘味
水羊羹
◉生ビール
◉飛切り 特別純米 / 天領酒造(岐阜 下呂市)
◉大吟醸 天禄拝領 / 天領酒造(岐阜 下呂市)
心に深く沁みていく綺麗なヒトサラ、その一品ごとに惹き込まれていく世界観と魅力に満ちた日本料理。
春満開とばかりにこの日の主役は合馬の白子筍。
皮ごと焼かれた立派な筍を目の前で捌いていく光景に圧倒され、そして心を踊らせる。
産まれたての絹ような筍はお皿に盛り付けられると、湯気から伝わる初々しい香り。
熱々ながらそのまま一口頬張ると、言うならばひと噛みごとにトウモロコシのような甘みが心地よく膨らみ、瑞々しさと共に優しく馴染んでいく。
木の芽塩の青みのあるえんみが輪郭を与えるように味を引き立て、お出汁で割った醤油が素材を活かすように旨味として添える。
続いて春らしい一品はぐじを桜餅で包み、わさび餡を添えて。
餡の綺麗な昆布の香りと旨味、さらにトロみの中にもぐじの味わいがしっかりと生きて、仄かに纏わせた桜の香りが春らしき彩りを添える。
昇り龍のように盛り付けられた立派なサイズの白魚の天ぷら。
衣が食感の煌めきと旨味を広げ、さらに乗せた塩の煌めきとが合致するおいしさ。
もう一品は芹の天ぷら。初々しい香りに僅かな苦みを残して儚く口どけていく。
お椀には京都の筍を真薯にした一品。
円やかな口当たりの綺麗なお出汁に浮かぶ筍真薯。そこから降りてくる甘みと筍の存在感。
崩れるほどに出汁に旨味として沁みていき、一体感を増していく味への移ろいに魅了されていく。
焼き物は皮目の鱗が反り返る華やかな色彩の金目鯛。
皮目と身の調理法を分けることで、レアな身とパリッと香ばしい香りを立てる皮目との緩急が絶妙な仕立て！新しい取り組みだそうで、いとも容易くやって退ける様が素晴らしい完成度！
一呼吸置くように、趣きと手間暇かけた炊き合わせ。
わらびを含ませた慈悲深い味わいが咀嚼でグッと沁みわたり、湯葉の優しい味わいが交わると自然と溢れ出す日本人が大切にしている情緒。
これまでのお料理が最大限にまでヒトサラへのめり込ませてくれる瞬間。
〆は心躍るようなご飯。
ご常連様も初対面というビフカツの贅沢な一口。ギュッと滲ませる旨味を白米と合わせる贅沢の極み。
そしてしぐれ煮はコク深く、それでいてクドさは無くて、絶妙な塩梅の味付けに酔いしれるほどの逸品。
これで終わりと思わせて、続いての土鍋ご飯は鮭ハラスをまぶして。
頂きにはパリッと焼いた皮を乗せる粋な計らい。たっぷり乗せた脂とともにご飯へ浸透させればサラサラと運ばせる！
最後はミルキーな旨さの一体感で大変満たされました。
写真に簡単なコメントを添えておりますので、ご参考頂けましたら幸いです。
井上氏が師と仰ぐ西健一郎氏の教えを今も大切にされているエピソードを交えて下さったのがぐじを桜餅で包んだ逸品。
西氏が京都時代に和菓子屋に出向いては月毎に変わる品を写真に収め、和菓子の先走りとして季節のヒトサラへと生まれる変わる、その技法やイズムを今でも大切に継承されている姿勢がお料理に深みを出し、まるで昔から知っていたかのように違和感なく身体に沁み入るかのよう。
きっと「京味」はこんな味だったのだろと、しみじみと感じさせてくれるひとときでした。
"カウンターのあるべき姿"を今もなお現代へと受け継ぐ、素晴らしい京料理店です。
□味享（みたか）
所在地：東京都港区西新橋1-18-8
報徳ビル 1F
電話番号：03-6812-7168
営業時間：18:00、20:30の2回転
定休日：不定休
滞在時間：約2時間
お会計：51,000円税込/人
予約：フォロワー様の貴重なお席にお誘い。
この場をお借りして御礼申し上げます。