Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Sobako Kaiseki Ginza Tean
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Categories | Soba、Tempura、Italian |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3538-8115 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都中央区銀座1-20-5 銀座清和ビル B1F |
Transportation |
5 minutes walk from Exit A1 of Takaracho Station on the Toei Asakusa Line 15 minutes walk from Exit 3 of Higashi Ginza Station on the Hibiya Line 334 meters from Takaracho. |
Opening hours |
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Budget |
¥6,000~¥7,999 ¥3,000~¥3,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥5,000~¥5,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Not Accepted |
Table money/charge |
サービス料10%、チャージ料金なし |
Number of seats |
26 Seats |
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Private dining rooms |
OK For 2 people、For 4 people、For 6 people、For 8 people |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Wide seat,Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine,Particular about Japanese sake (Nihonshu),Particular about Japanese spirits (Shochu),Particular about wine |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant |
Service |
Extended party hours (more than 2.5 hours),(Surprise) Party accommodations,Take-out,Delivery |
With children |
Kids are welcome(Babies are welcome)
Only private rooms are available. |
Website | |
The opening day |
2019.8.19 |
Remarks |
Please feel free to contact us regarding the use of wheelchairs or strollers. |
PR for restaurants |
Experience the world of soba kaiseki like never before.
As I grew older and started to take better care of my body, I became fascinated by the aroma and health benefits of buckwheat flour, and came up with the idea of creating a new type of kaiseki cuisine |
銀座に'蕎麦粉懐石'を冠する店が在ることを耳にして、ランチでもコースが楽しめるようなので一度寄ってみたいと思っていた。
こちらは日本橋の和食割烹「OIKAWA」の2号店とのことで、蕎麦懐石では無く敢えて'蕎麦粉懐石'と名乗る点に興味が湧く。
場所は旧町名で言えば木挽町の北の方で、この辺りは昔から美食地帯として知られ蕎麦屋でも個性的な店が多かった。
「na-ru」は茅ケ崎に移転してしまったが「流石」「湯津上屋」「sasuga 琳」などは健在。
数日前に予約を入れて、ゆっくり出来そうな開店時刻の11時半を指定して向かう。
ビルの一階に洒落た暖簾が掛かっており、そこから螺旋状の階段を降りた地下店舗。
入るとJの字型のカウンターに8個ほどの椅子が置かれており、奥に個室状の結構広めのテーブル席が3つほどあるようだ。
昼は店長と思しき男性と、助手の若い女性の二人体制。
私にははカウンターの端の席が用意されていた。
まずは飲み物を訊かれたのでビールを貰おうとするが、八海山の RYDEEN BEER が用意されており、その中から新発売だという「麹」を選択。
米麹を加えて作られているようで、ハーブの風味も面白かった。
料理は予め「昼のコース」(4,598円)を頼んであり、次のような品々が登場。
先付けは「蕎麦茶粥」で、最初に温かいものを少し入れておくという懐石料理の基本に則った手法。
蕎麦の実も混ぜて炊き上げたお粥で、上にはカリカリに揚げた実と少量の塩が振られている。
「前菜盛り合わせ」は10種が横長の角皿に並べられている。
「蕎麦とうふ・独活と桜海老のきんぴら・鴨ロースの生ハム 牛蒡の旨煮添え・海老ボイルと椎茸煮・卯の花煮・数の子のクリームチーズ寄せ 自家製奈良漬け添え・新じゃがの煮物・子持ち鮎甘露煮・練り味噌 大根添え・酢蓮 梅肉添え
少量づつの盛り合わせは「志ま平」を思わせるが、それぞれ丁寧な仕事が感じられて味もまずまず。
丹念に味わうのは中々楽しく、特に印象に残ったのはプチプチした食感が良いクリームチーズで、全般的に煮物類の味付けが好印象。
この後「ニシン蕎麦」が抹茶茶碗で出された。
上置きの鰊は実山椒と煮含められており、厚めにカットされた椎茸も食べ応えあり。
蕎麦は太目に打たれており、つゆは醤油味は抑え気味だが出汁の旨味はしっかりで、鰊に甘ったるさが無いので味のバランスは良好。
「蕎麦がきのアヒージョ」は打ち出しの洒落た小鍋で登場。
小判型に纏められた蕎麦がきと、鶏つくね、野菜3種(南瓜・ズッキーニ・プチトマト)が熱々のオイルに浸されている。
蕎麦がきは敢えてこのようにしているのか、モチモチ感は無く油の中でモヤモヤと崩れるのが難点。
面白い趣向だが、アイデアが功を奏しているかは疑問。
「蕎麦の実入りのフォカッチャ」が添えられており、浸して食べると中々美味しい。
ここで酒について。
日本酒は90㎖で800円~の値付け。
品書きに載るのは6種類ほどだが、その他にもおすすめがあるとのこと。
「醸し人九平次」「一白水成」「三千盛」を貰うが、洒落たワイングラスで供され、何れも悪く無かったが値段は不明。
蕎麦に先立ち「天ぷら」が出された。
海老一尾と独活で、ほうじ茶塩で食べさせる。
見た目はきちんとしているが、海老に旨味が乏しく食感もいまいち。
少し遅れて「茶そば」が登場。
ランチで出しているのは普通の蕎麦だがコースには茶そばを組み入れており、抹茶は伊勢神宮御用達の「芳翠園」製を使用しているとのこと。
しかし実際には特別なものは感じられず、ダークグリーンの色合いの上に刻み海苔が振られているのは、色彩的にも味の面でも疑問。
細目に綺麗に揃っているが手繰るとやけに長く、機械切りなのは明らかで、つるつるした食感以外は余り特徴は無い。
つゆは出汁と返しのバランスは取れており濃さも中庸だが、突出した出来とは言えず。
蕎麦猪口では無く湯呑茶わんのような器に注がれているので、蕎麦を啜るには不向きで食べづらい。
薬味には粗く下した大根と上質な本山葵が付くのは褒められ、合間に摘まむには良かった。
蕎麦湯はかなりの粘度が付けられたドロドロタイプ。
江戸前の本道とはかけ離れた代物だが、'蕎麦粉懐石'のコースの一品と考えれば納得できないこともない。
洒落たガラス器で出されたデザートは、2種盛り合わせ。
「蕎麦粉入りのパンナコッタ(?) 苺ソース」 と「栗入りの浮島」が、体裁よく盛られている。
味の方もまずまずで、特に餡子や生クリームが添えられた浮島は良かった。
さてこちらをどのように評価するかは大いに悩むところ。
人気の和食割烹の姉妹店なので、技術的な軸はしっかりしており、前菜の品々にはその片鱗が感じ取れたし、ニシン蕎麦も美味しかった。
しかしその後は尻すぼみの印象が支配的となり、トータルの満足度は今一つ。
'蕎麦粉懐石'を名乗るだけあって其れなりのこだわりは認められるが、アヒージョはアイデア倒れの感は否めず、機械打ちの茶そばについても安易に思える。
勘定は1万円弱で、酒の値付けがやや高めのため仕方ないとは思うが、満足度に照らせば釈然としない。
支払金額が手書きのメモで渡されるが、やはり明細は提示してほしい。
接客面も残念なところが目立つ。
最初の内は落ち着いていたものの、12時を過ぎて一般のランチ客が入店しだすと俄かに慌ただしくなった。
席数や店のレイアウトからしても、2人体制では無理がある。
昼でもコース料理をゆっくり楽しめると期待して臨んだが、高級感のある構えとは裏腹に居心地は良いとは言えなかった。
夜はこの雰囲気が生かされてゆっくり寛げると思われるが、昼についてはメニュー構成や営業体制は見直すべきと思う。